本当に良いわけ
とか言いながらも夫は同意書にサインをした
日帰りとは言え入院扱いのため手続きを済ませ
早く行き過ぎたけどバタバタするよりは良い
良いこと悪いこと
ひとりでいろいろ思いを馳せながらも
東大病院3F
IVFセンターという採卵時と同じ部屋にて
ピンクの浴衣、ヘアキャップ、マスクを付け
オルゴールの音色に優しく包まれ
エコーのモニターを見るため薄暗い部屋の中
女医さん、助産師さん、ナースさんが
何度もわたしのフルネームを確認し合い
いよいよ
満を持してわたしたちの受精卵ちゃんが登場
モニターに映し出された
凍結していた卵ちゃんは昨日溶かされた後
アシステッドハッチング(AHA)と言って
卵の殻のような膜を切開されたのだとか
そうすることでより着床しやすくなるとのこと
今回は麻酔も何もない
エコーの器具の次は診察の器具を入れられ
中を洗浄した後
卵、チューブで吸いまーす
子宮の中にチューブ入れまーす
卵、出しまーす
これらはきっと先生の声だろう
わたしはただただ
モニターの卵ちゃんを見守っていた
チューブを戻してくる時に
卵ちゃんを回収してしまっていないか
念入りに確認され、終了した
10分の安静後、着替えて、お会計して
あ、久々に高額だったな
そして普通に帰る
なんだかソワソワする
そこへタイミングよく保育園のママ友が
仕事を早退してDiorの展示会に行きたいと
急遽わたしの足は表参道へ
平日の午後にこんなの初めてな感じ
胚移植も含め
とっても非日常的な一日だった