何やかんやで時間は光の速さで、もうじき娘は0.5歳を迎えます。

半年の日々のなかで、わたしの心へいっちばん負荷のかかった出来事は、産院を退院して数日後に起きた【ストックオムツのサイズが間違っていたよ事件】だったと言い切れます。

新生児サイズがあるとは知らずに、Sサイズが最小と思い込んで、買い溜めてしまっていたんです。


発覚したのが深夜帯だったので、熟睡していた旦那さんを叩き起こして

「オムツのサイズ間違ってた!新生児サイズは残り1枚だし、明日仕事帰りに買ってきてもらうじゃ間に合わないよ!明日の午前だけでも有休を取って、薬局へ買いに行けたりしない?」と懇願したものの、それは無理だと断られて、やむを得なしに翌朝、わたしがタクシーを使って薬局へ行くことになったんです。


慣れていないアプリでタクシーを呼んで、寒空の下、マンション前で待機していたものの、一向に車体は姿を現さず。

なのにアプリ上では【到着】の文字が表示されているんです。


しばらくしたら運転手の人から着信があって、なぜか通話も途切れ途切れで状態でやり取りをしたら、マンション位置がデタラメに設定されていて、少し離れた場所に停車しているからそこまで来て欲しい、と頼まれました。


その時は抱っこ紐がなかったので、直接娘を抱きかかえながら

「到着から5分以内に乗車しないとキャンセル扱いになる、キャンセル代も取られちゃう」と、焦りながら停車場所まで駆けつけたりと、もうめちゃくちゃ反射が活性化していたかと思われます。


そんな騒動も経つつ、人並みに初の育児に戸惑いながらも、元気に過ごせていたはずです。

炊事は産後1ヶ月はしないと決めていましたけど、他の家事はすんなりこなせていましたし。

夫には「わたしが比較的元気なだけで、産後まったく動けない人もいるんだからね」と、口酸っぱく伝えていました。あんまりピンと来ていない様子だったけど。彼の何人もの同僚が「え〜奥さん、里帰りしない上にワンオペ!?大変」と、言ってくれてたみたいで有り難かった。


何なら妊娠前より家は整っているし、ナーバスさも過らないし、たくさんの人から「元気ねー」と声を掛けてもらって、統合ワークを続けてきて良かったよなぁと、自身のチョイスに満足していたのですが。


が ! !


産後3ヶ月の頃に知人から「身体の調子はどう?」と聞かれて「産後すぐから、ずっと元気だよ」と答えようとした際に

(いや、でも····新生児期からしばらくの間、大変さが無いことは無かったよね。深夜だって関係なく3時間おきに授乳だもん、よくやってたよ)

そんな自分への労りの気持ちが込み上げてきて、そこでようやく正面から、産後や育児ならではのしんどさを、受け止められた気がします。


「統合ワークで体力や知能が底上げされることは希望だけど、1人で何だってこなせてしまう、スーパーウーマンを目指しているわけじゃないんだから」と、なんだか我に返ったんです。

(正気だったはずけど、心のモヤが晴れたような)


【産後だってガシガシ家事も出来ちゃう】を、大々的なスローガンに掲げちゃいけない。

そこを目指したら、誰にとっても善き方向には向かわないはず。決して履き違えたりしちゃいけない、変な風に誇らないでおこう、と。

母の強さを手に入れた後でも、そういった機微もちゃんと掴み続けていけたらなぁと思えた出来事でした。


うと ありさ


🦸🏻‍♀️🍼 🍼 🍼  🌎