何カ月も前から楽しみにしていた大阪にある某美術館に『女性たちの大阪』と『モネ展』を観に行きました。
私は美術館に行くのが大好きで、去年も帰省中にひろしま美術館でミュシャとゴッホのレプリカを勢いで買ってしまいました。
それまでは、両方ともそれほど私の中では上位とも言えなかったのに不思議な事でした。
本当に好きなのが、今回のモネなのです。
ひろしま美術館には、モネの水連や、ゴッホのドービニーの庭が常設されています。
このドービニーの庭なる作品が、私はレプリカを先に見たのですが、家に帰って検索をした時に、とても興味深いストーリーがありました。ひろしま美術館の作品には、それまで描かれていたとされる黒猫が塗りつぶされているとの事でした。
この一枚をみるためにでも、ひろしま美術館に行く価値があるとも書かれていました。
私は一目ぼれでこれを買いましたが、ゴッホと聞けばひまわりを連想していただけに、誰かが塗りつぶしたとされる黒猫物語には興味津々です。
さて、今回のモネ展ですが、何カ月も前から毎日のように新聞に公告が出ており、随分前から念入りに準備をして来ました。
広島では、グッズは買っても配送をお願いするため、重すぎる図鑑は買いません。
今回は図鑑も買って、レプリカも注文するつもりで下調べをしていました。
行く前から、今回の惨事の前兆はありました。
大阪の美術館は、広島のように何度も行った事もなく、仕事でも行かなかった場所にあるため、アクセスも不便な場所でもあり、先に電話で問い合わせをしたのです。
電話に出た受付は、ネットでHPを見ろと言うばかりで何も知らないのです。
そのHPを見ても詳しく分からないから聞いたのです。
するとバス会社のHPを見ろと言うのです。その会社のHPには準備中のような案内でした。
話にもなりません。
それ以外にも、レプリカが何点あるかも答えられずに、保留になりました。
後は、色々なグッズを買って図鑑も買ったら重くて歩くのも大変なので、配送をお願いしたいと言ったら、その日お店で直接聞くようにですってよ~だったらあんた、何しに座ってるんだ??と言いたくなりました。
大阪はどこやらの身を切る改革が大好きな政党が首長に来てからと言うもの、役所から病院から、こんなバイトだらけになってしまい、市民はもうたまったもんじゃ~ありません。
この美術館も天王寺の美術館も元は大阪の所有する貴重な財産だったのに、文化芸術をとことん嫌う首長がさっさと売りに出してしまったようで、中身はもう、利益優先、そのくせ儲からないしょうもない展示の仕方でろくに高額なものは売れていません。
会場に向かう前に、腹ごなしにレストランに向かいましたが、ここがまあ最悪でした。
一か所しかないレストランは、ランチメニューが\5,000前後の高額なものしか出ていなさそうでした。
その上、デザートになるようなケーキとお茶のセットが¥2,000程でした。
このお店だけしかないのですが、凄い人なので皆さん、駅ビルかと思うほど狭い場所で名前を書いて待たされていました。
この価格帯のお店は、こんなに人を待たせて良いのですかね?
私は時間もないため、取りあえず外に出て、道路を渡って遠めに人が出入りしていそうなお店があるようで行って見ました。
すると、お蕎麦屋さんがあったので入りました。
結構遠くになるため、待たされていたご高齢の明らかに普段この辺のオフィス街を歩かない人たちには分からない場所でした。
お腹が一杯になり、会場に戻りました。
まず、チケットを買う時にも、グッズの配送について聞きました。
電話の案内通り、ここでも店で直接聞くよう言われました。
不思議な事ですが、電話の受付けも、チケット売り場の受付も、店に聞く事をせず客に丸投げなのです。
そして、売り場で聞いたら案の定と言うかなんというか、聞く事もなく『ここではやってません』の一点張り。
広島では送って貰ったと言うと、ここは即答で『ここは中之島ですから』ですと。
展示や仕事の事は何一つ即答出来ない人たちが、へりくつだけは10倍速なのが呆れます。
会社が別だと言うのが皆共通の言い訳でした。
いやいや、会社が別でも、デパートや全国のアミューズメント施設では、送って貰えるようになっていますけどね?
ここは別世界の大阪にある美術館ですから、無理なのでしょうね~
そういえば、都構想の前に削除されましたが、今ぶんどっている政党は、都構想と言う名のもと大阪市を解体させて、独立特区にすることを夢見ていたようです。それは何だと言うと、上海電力やら港を売り飛ばそうとして神戸にばれて足止めされたとか後から出て来ていましたね~
ここはもう日本だと思わない方が良いって事ですか?
それでも絵画に罪はないのです。
どうしても欲しかったレプリカは注文しました。
その担当者がまた絵の事は何一つ知らないばかりか、他のグッズの事も何一つ協力しようとはしませんでした。
この時に呆れたのが、レプリカとは言え、天下のモネの絵画の扱いです。
端っこにつめつめで展示されている数少ない絵画は、前に大きな衝立のようなものがあり、その前にはまあ何かのお土産屋さんのようにグッズを山積みされており、これを売りたくて一カ月以上前から広告を出して集客したのは明らかです。
レジも長蛇の列でした。
ですが、見えない場所でレプリカを3つも注文したにも関わらず、一緒に清算をしてくれませんでした。
長蛇の列に並ばせられました。
こんなことをするのは大阪だけでしょう。
ここでも『会社が別ですから。』と即答されました。
こういう切り返しだけを教育されているのでしょうね~バイトさんたちは。
レプリカには、他府県でも見られるように、注文が入った数だけ赤丸のシールが貼られているのですが、案の定大阪はろくにうれていなさそうでした。ほとんどが東京で売れた数でした。東京では、さぞや広いスペースに優雅に展示されて、慣れたスタッフが丁寧に説明をしながら注文を取っていたのでしょう。大阪ではそんな優雅な雰囲気は皆無です。
広島で買ったときも、広い壁にかかっており、つい大型のを注文してしまいました。
当然ですが、グッズと一緒に清算されて、注文書に書いた住所をスタッフの人が伝票に書いて下さって、管内のカフェでお茶を飲んでいたら届けて下さいました。本当に観光地として伝統がある地域だけあり、至れり尽くせりでした。
自宅に戻り、一カ月経たずに電話がかかって配送されました。
今回も電話があるのか聞いたら、ここもまた大阪クオリティーでした。
東京で売れたので今度は3カ月待ちなのだそうです。
だから、自分で勝手に問い合わせろと言うばかり。どこまでも自己責任の大阪の美術館でした。
実は私、最近親戚の人に聞いたのですが、うちの先祖がここの建設に多大な貢献をしたそうです。
名前もあると言うのですが、誰に聞いても知らなさそうですから聞いてません。
ご先祖様には申し訳ないのですが、こんな酷い所には、金輪際行きません。
モネさんも生きていたら怒っていたんじゃないかとさえ思いました。
展示の方は素晴らしかったですよ~本物の絵画ですから。
ただ、撮影許可があるものない物がごちゃまぜで、悪気がなくても分からなくて撮ってしまう人が多いのを注意するスタッフがいました。わざわざ間違えるような事をして、バイトの仕事を作っているのではないかとさえ疑いたくなる場所でした。
絵は良かったのですが、後半のグッズとレプリカでぶち壊されました。
今後絵を見たくなったら他府県に行く事にします。
そのほうが送って貰って優雅にお茶も出来ますからね~
絵画や図鑑を持ったままでは、食事ばかりかトイレにも行けません。
もううんざりです。