「発達障害治療革命! 脳神経内科医からの提言」読みました | ややこしくも愛しい日々〜自閉っこ息子の育児・療育となるべく薬に頼らない暮らし~

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ひとり息子ヒロ(仮名)は発達凸凹くん(知的障害・自閉スペクトラム症・多動)です。
ヒロの育児・療育の記録、なるべく薬を使わない自然な育児・療育のための生活の工夫など、日々のあれこれを綴っていきたいと思います。

ブログへの訪問ありがとうございます!

かなーり、久しぶりのアメブロ投稿です^^;

今回は、本の紹介です〜



「発達障害治療革命! 

脳神経内科医からの提言」


これは、すごい本!

まさに「革命!」です。

届いたその日に読み終えて、泣きました。



花風社サイト直売で購入すると、オリジナルクリアファイルもらえます♪


https://www.kafusha.com/




著者の田中伸明医師は、脳神経内科医という立場ということですが、脳神経内科というのは著書を紹介する浅見さんのブログで初めて知りました。


脳神経内科医の専門は、難病。その原因を追求して、その治療を探求するのが脳神経内科医の仕事…と知り、はっとしました。

私は、兄のように慕っていた叔父を神経線維腫症1型(レックリングハウゼン病)という難病で亡くしています。


約40年前、小学3年生の頃、将来は医師になって、叔父の病気を治す研究がしたいと作文に書いた私。残念ながら、思いっきり文系で医学部どころか理系の大学にさえ進学できなかったのですが、当時は夢のまた夢のような難病治療の研究がもう夢ではなくなってきているのかと嬉しくなりました。


知的障害であり、自閉スペクトラム症である息子ヒロを育てながら、従来の薬物療法一択のアプローチに疑問を持ち、花風社の本やセミナーで様々な知見を知るうちに、叔父の難病と息子の障害と共通点をみつけたように思います。


この本にに出てくる専門用語は、食事栄養療法等の本やSNS投稿等で見聞きしたことがあったものもありますが、いまいち理解できていませんでした。花風社社長浅見さんの素朴な質問と田中医師からの回答というやりとりのおかげで難しい用語も、やっと「そういうことか!」と理解できました。

また、小暮画伯の挿絵や図もたいへんわかりやすいです。


息子ヒロの母としても、就労継続支援と生活介護の生活支援員としても、知りたいのは、「どうしたら、もっと心身を楽にしてあげられるのか?」という具体的なアプローチ方法です。

それにずっと答えてきてくれたのが花風社の本とセミナーであり、それが「医学的にも正しいことだったんだよ」と答え合わせをしてくれるようなのが「治療革命!」だと思いました。


特に、【ベスリの三角】はとても納得。「傾聴と共感」のカウンセリングを何十回しても、悩みは尽きず、心の病が治らない人は治らない…なぜなら、「心は治らない」からなのだ!と目から鱗。だから、体そして脳にアプローチする必要があるのか!と納得しました。


そして、長年知りたかった息子ヒロの障害の原因。それは、おそらくエピジェネティクス(遺伝子の情報の写しに異常がおこること)であることがわかりました。

これについても、見聞きしたことがあったのですが、よく理解していなくて、ピンと来なかったのです。


でも、本の中の「浅見ひとりごと」を読むことで、より理解が深まり、腑に落ちました。

「遺伝子の発現の異常を起こすものは胎児期・小児期の逆境体験」

これを受け入れ難く感じる親は多いでしょう。


私も、かつて内海聡医師のSNS発信で「障害児者の親は一生反省を」という文言を読んだとき、頭をハンマーで殴られたようなショックを受けたことがありました。

「私がいったい何をしたと言うの?」怒りで泣きそうになりました。


でも、それがきっかけで、息子ヒロに障害があることの被害者として生きることから、(息子に障害をおわせた加害者かもしれない)当事者として息子の障害と向き合い、息子が少しでも生きやすくなるよう原因を探りアプローチ方法を探して行こうと生き方が変わったように思います。


2011年3月。

東日本大震災の日から2週間後に生まれたヒロ。

ラスト2週間の間に母である私が感じた不安やストレスは相当なものであったのは確かでした。

そして、それ以前に、幼少期から自分がずっと心身ともに健康とは言い難い状態でした。親ですら頼ることに躊躇して、セルフネグレクトみたいな生き方をしてきたのです。自分がいつか誰かの「お母さん」になるのだったら、自分の心も体も大事にしなくてはならないという視点が欠落していました。


今までも、愛甲さんや大久保さん、栗本さんや松島さん等、花風社の本やセミナーから学んできたことが様々な気づきにつながりました。

まるで、その仕上げのように、田中医師による「胎児期や小児期の逆境体験が原因」、さらに原因にアプローチすれば治るという言葉により、ヒロをもっと生きやすくしてあげられると、希望の光がよりはっきりと見えて来ました。


最近、親しい人がコロナ禍を経て、不眠症から鬱になってしまいました。親しい人も、元は精神薬に対して否定的な立場で、薬膳を勉強したり、自然療法も利用していたりしたのに、結局は精神薬に頼らざるを得なくなってしまいました。

これについても、田中医師のこれまでの実践を知ることで、「大丈夫!良くなる可能性がある」と思うことができました。


精神障害についても発達障害についても、まだまだ精神薬による治療一択で「治らない」と言われ続けていますが…それこそ、世界からずいぶん遅れてしまっていることも知ることができました。

世界では様々な治療方法が存在しているのですから、「治らない」と絶望する必要なんてなかったのです。


叔父が抱えていた難病、息子ヒロの障害、私の無意識下のトラウマ、そして親しい人の鬱。

悲しみや苦しみとしか感じられなかったようなことが、「発達障害 治療革命!」により、治ることがスタンダードになる未来が見えてきました。

革命、そして希望の書。

必見です!






この本について

てらっこ塾の大久保さんもYouTubeで紹介されています。

https://youtu.be/EhYICdQG6z0?si=Yq48t5FxMEPUb5yi


さすが、大久保さん!

多方面からの解説…なるほど!です。


花風社の本やセミナーを参考に職場の支援プログラム作成に「ココロとカラダを緩める」という視点と身体アプローチを取り入れたら、良い変化を見せてくれる利用者さんが続出しました。


それを見ていたあるスタッフが「安心安全のなかで、人は成長・発達する」とブログに書いてくれました。

田中先生も同じことを本の中でおっしゃっていて…花風社の読者たちの間では常識でしたが、なんだか嬉しかったです。