N4レベルから読める読解日本語学習教材
日本に旅行するのが好きで、日本語の勉強をはじめた人におすすめの読解(どっかい)日本語学習の教材があります。
読解(どっかい)と聞くと、むずかしい感じがしますが、
日本的なものの考え方を知ることができる読み物(よみもの)として、楽しんでもらいたいです。
『Reading Road 多様な日本を読む』
著者 公益社団法人 国際日本語普及協会(AJALT)
発行 くろしお出版
5つのテーマ「和心美遊生」
この教材には、テーマが5つあります。
和(わ)
心(こころ)
美(び)
遊(ゆう)
生(せい)
この5つの漢字ひと文字のテーマを見るだけでも、どんなことが書いてあるんだろう?と思いますね。
テキストの表紙に書かれたキャッチも、
「読めば読むほど 日本への知的探求心を 満たす35編」
知的探求心(ちてきたんきゅうしん)!
好きなものへの興味(きょうみ)は 尽(つ)きませんよね❤
読みやすい構成(こうせい)
これらのテーマごとに、5つの話が やさしいものから読めるようになっています。
・Lessonn1 むずかしさ1
・Lessonn2 むずかしさ2
・Lessonn3 むずかしさ3
・もっと読んでみよう➀
・もっと読んでみよう➁
日本のことわざについての話や
歴史的(れきしてき)なできごと
日本の自然(しぜん)や妖怪(ようかい)
詩(し)や神話(しんわ)も取り上げられています。
日本人でも、「へえ!」と気づきがある内容(ないよう)です。
もちろん「読解」の日本語学習教材なので、文法(ぶんぽう)や問(とい)もあります。
大学進学(だいがくしんがく)や就職(しゅうしょく)で試験(しけん)がある方は、それも含めて楽しく勉強できるのではないでしょうか。
でも、私個人的には、勉強としてではなく、
日本をもっと楽しむために 読んでもらえたらいいと思っています。
実際、この教材を授業に使ってみると、
「初めて知った」
「私の国とぜんぜんちがう」
「私の国にもあります」
といった感想が日本語学習者さんから出てきます。
読むための工夫!読みたくなる工夫!
ほかにも 読むための工夫(くふう)があって、
・チャプターの表紙
…墨(すみ)で書かれたテーマの漢字と
浮世絵(うきよえ)
・話ごとの表紙の写真とコメント
・本文の漢字のふりがな
・本文のWORDS(ことば)の訳(やく)
・たしかめよう…本文の内容(ないよう)確認(かくにん)
・グラマーノート…文法の3か国語による解説(かいせつ)
・KEY漢字KANJI
そして、さいごに
☆本文翻訳(ほんぶんほんやく)・・・英語・中国語・ベトナム語の3か国語で!
☆たしかめよう 解答(かいとう)
☆グラマーノート(和文)
単語に数か国語の訳がついているのは、よく見かけますが、
本文の翻訳(ほんやく)が、3か国語でのっているというのは 少ないんじゃないかな・・・
書いてあることが わかるように あの手この手で たすけてくれているって感じ!
日本が好き!
日本を知りたい!
日本語をまなびたい!
と思っているかたに おすすめの読解(どっかい)日本語学習教材です!
日本語教師
なだに ゆうこ