聴く耳育成メソッド -7ページ目

●普段はしないのに本番だけする発音ミス

ピアニッシモで高音を出すとか、ドソロで吹き始めるとか、厳しい先輩がそばに座ってるとか、音を出すのがこわいと思う場面ってありますよね。

そういうこわいと思ってるときって、発音ミスをすることが多くありませんか?

なぜなのでしょうか。

最初の一音を出すのにはもちろんある程度の勇気がいりますよね。
そのときに音を出さなければピアニッシモを失敗して一人だけ音が突き抜けることもないし、間違った音を出して睨まれる心配もないし…なんて内心にうっすらとでもそういう「音を出したくない」「自分の音を誰かに聴かれたくない」という思考はないでしょうか。

もしかしたら内心で音を出したくないと思いながら吹くときには、理性では音を出す動作をしながら無意識下で音を止める意図が働いてそういう動作を同時にしてしまってるかもしれません。(ややこしいですね)

たとえば家で一人で誰にも何にも気兼ねなく音出しをしているときは別段発音ミスなんてしないのに本番だけやってしまうというのは、発音するための技術が足りないのではなくて普段音を出すときに考えていることと本番の時に考えていることが違うからです。

人の身体は意識的にしろ無意識的にしろ思ってる通りに動くものです。

ではどうしたらいいでしょうか。



「音を出したくないと思わない!」と自分に言うのは、ムダです。
「音を出したくない」を頭に浮かべた後にそれを打ち消すことになりますから。
それに何をしたいのかが具体的でありませんし。

代わりにどんなことを考えたいですか?

キラキラした音を出す
ふくよかさを表現する
遠くまで音を届ける

などなど、ご自身の心にしっくりくる実際に意図として使える言葉を探してみましょう。

その言葉が見つかったら試しにそれを頭の中で唱えながら音を出してみます。
「音を聞かれたくない」と思いながら音を出したときとの違いはありますか?

緊張する場面で考えたいことを事前に用意しておく、というのは大切な練習のひとつです。

どうぞ試してみてくださいね♪
 

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●いつもの楽器に出会い直す

昔々楽器を始めたばかりの時期に、先輩や先生からたくさんのアドバイスをもらった記憶はあるでしょうか。
 
もしかして3才くらいから始めた場合は記憶がないということもあり得るでしょうが、無意識化にはきっと何かが残っていることと思います。
 
実はわたしもそのパターンでピアノを初めて触ったのは3才。
どうやって弾けるようになって行ったのか全く記憶がありませんが、背中をムダに反ったり片手でオクターブのときに目いっぱい手を広げたりするクセが大人になった今も残っていて無意識に弾こうとするとついやってしまっています。
 
子どもがだらしない姿勢で弾いていて「背筋をまっすぐ!」なんて怒られてる姿や指が短くてオクターブに苦労している姿は容易に想像がつきますよね(笑)
 
しかし大人になってオクターブでめいっぱい手を広げるとオクターブ以上届いてしまってミスタッチになります。
 
というようなことは管楽器・弦楽器にも言えることで、体格のまだしっかりしていないときに楽器が重く感じて必死で身体のあちこちを固めて構えていたときのことを軽々持ち上げられる大人になってからもやってしまっていたり、マウスピースを噛む力やキーを抑える指も過去の経験の延長でついやりすぎてしまっていることに気が付かなかったり。
 
若いうちはそれでも何とかなっていたとしても、筋力が落ちて効率を考えなければならない年代になってもそれを続けていると当然ながら痛みや疲労が出てきます。
 
たまに今の自分のサイズ・体力で新しくいつもの楽器に出会いなおす、というのは大切なことなんですよ。
 
<というかむしろわたしたちの演奏するアコースティックの楽器はその日その日の体調や気候でも音が大きく変わる繊細なものですから、毎瞬違うのが当たり前ですよね。
 
その楽器と自分の身体の些細な変化に気が付くと、会場の響き方に合わせて奏法を変えたりアンサンブルの具合によって音程をコントロールをしたり、ということができるようになります。
 
必ずこうやって演奏する!と決めてしまうと遠くまで響かせたい大きなホールでも目の前にお友達が座ってる自宅でのサロンコンサートでも同じ吹き方、なんてことになってしまいます。
 
せっかく色んな変化をつけられる楽器を扱うのにそれはちょっともったいないことですね。
 
今日の楽器と自分とお部屋の状態はどうかな?といつも思いながら楽器を吹き始めると、習慣から起きてしまう怪我や痛みからも解放されます。
 
どうぞ試してみてくださいね(*^_^*)

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2015年2016年出演記録

2015年


【吹奏楽パラダイス】
●日時
2015年1月31日(土)
●会場
練馬文化センター


【勉強会】
●日時
2015年2月15日(日)


【音楽会】
●日時
2015年2月21日(土)
●会場
ドルチェ楽器


【勉強会】
●日時
2015年3月5日(木)


【お寺コンサート】
●日時
2015年3月18日(水)


【クラリネット・リサイタル】
●日時
2015年3月27日(金)
14:00開演(親子のためのバギーで入れるコンサート)
19:00開演(大人のためのクラシックのコンサート)
●会場
スペースDo
●出演
クラリネット/有吉尚子 ピアノ/石川菜緒
●アクセス
新大久保駅より徒歩3分


【アンクライヴ】
●日時
2015年4月17日(金)


【音楽会】
●日時
2015年5月9日(土)
●会場
アミーゴ


【勉強会】
●日時
2015年6月22日(月)


【木管五重奏】
●日時
2015年9月1日(火)


【デュオ】
●日時
2015年9月28日(月)


【シークレット企画】
●日時
2015年10月11日(日)
●会場
中野


【コンサート】
●日時
2015年10月24日(日)午後
●会場
アミーゴ(埼玉)


【チャリティーコンサート】
●日時
2015年10月30日(金)19:00開演
●会場
東京カテドラル聖マリア大聖堂(東京)


【NSO(Non Strings Orchestra )】
●日時
2015年11月23日(月・祝)
14:00開場
14:30開演
●会場
三重県文化会館 大ホール(三重)
●チケット
一般1000円 高校生以下500円
●ご予約
三重県文化会館チケットカウンター 059-233-1122
チケットぴあ(Pコード:269-254)0570-02-9999
ローソンチケット(Lコード:48561)0570-084-004


【クラリネット四重奏】
●日時
2015年12月13日(日)
12:30開場
13:30開演
●会場
カーサクラシカ(東京 赤坂)
http://casa-classica.jp/opentime/access/
●出演者
有吉尚子
豊永よしこ
水野朱理
宮前和美
●チャージ
3000円(乳幼児無料、小学生半額)
●お問い合わせ
カーサクラシカ
03-3505-8577
info@casa-classica.jp


【セッションライブ】

2015年12月30日


♪2016年出演記録♪

【コンサート】
●日時
2016年1月18日(月)
●会場
ヤマハホール(東京・銀座)


間違えたくて間違える?



曲を吹いていくうち「ここ苦手なんだ」「いつも引っ掛かるんだ」なんて思うことはありますか?

そういうときってたいてい間違えたりミスをしたりしませんか?

苦手だからって別に上手くいっても良さそうなのに、なぜでしょう。

こわいことですが、それはあなたがそうしたいと思ってるからです。
人の脳と身体はちゃんと繋がっていて、身体は脳の指示通りに動いています。

「間違えるんじゃないか…」という思考が出てきたとき、身体はちゃんと間違えるための準備を始めます。

そこで「間違えないように!」と自分に言い聞かせたとします。

そうするとすでに出来上がった間違えるイメージを発動させないように身体は固まります。

正しく演奏するイメージではなくて間違えるイメージが脳内にあるんですから、考えてみれば当たり前ですよね。

ではどうしたら?

もちろんやりたいことを思い浮かべるのが一番です。それも具体的に。

本当にやりたいことは「間違えたくない」ではなくて「思ったように演奏したい」ですよね。

どのように演奏したいのかが具体的であればあるほど、身体はその準備をしますからおかしなミスはしにくくなります。

「どのようにやりたいか」の部分があやふやなら、身体は「あやふやなことをする」という指示を受けるわけですから思わぬ変なミスをするわけですね。

一番最初に「どうやりたいか」という望みがはっきりしていること、それがテクニックの安定には欠かせません。

アレクサンダー・テクニークの根幹には本人が何を望むかというのがあるのですが、すべての思考や動作のスタートはその人の「望み」だから。

その望みをはっきりさせることが音楽で言えばソルフェージュにあたるわけです。

曲の中で不安なところ、上手くいかせたいところ、そういうのを本当は具体的にどうやりたいのか、考えてみると良いかもしれませんよd(^-^)

練習の仕方、耳を良くすること、楽譜の読み込み方、身体の効率的な使い方、音楽するときのココロの動きとの付き合い方、などについてもっと詳しく知りたい!という方はこちらから週刊メールシリーズ【自由な演奏のためのメール講座】を無料でお読みいただけます。
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●肩こり筋

クラリネットやフルートなど管楽器以外にもピアニストやベーシストさんからもよく相談されることに「肩こり」があります。

これらのプレイヤーの共通点は腕を持ち上げるタイプの楽器だということ。(腕に関係ない楽器の方が少ないのですが)

肩関節やヒジ関節が曲がれば腕や楽器を持ち上げる動きは出来るのに、その代わりに肩をすくめる動作で腕の持ち上げを補おうとすると、上手くいかなくてなおさら力んでしまうという悪循環が生まれやすい、というのが理由のひとつ。

ひじを曲げる代わりに肩をすくめる、わかりやすい例だとトロンボーンのスライド操作でよく見られる勘違い動作ですね。

肩こりを引き起こす主な筋肉は腕と首に関係しています。

首から両腕に向かって斜めに、また左右の肩甲骨同士も繋いでいる大きな僧帽筋というのが肩こり筋です。



どういうときに働くかというと、肩をすくめるとき、胸を張る姿勢をするときなど。

腕を曲げる代わりに関節を引き込んで長さを縮めようとすると、腕や肩だけでなく筋肉が繋がっている首から頭も引き込みがちになります。

まず一番最初に頭が頸椎の上の関節で自由に動ける状態でなければ、身体の他の部分の自由度は連動して減ってしまうし、頭と首を繋ぐバランスセンサーの役割もする筋肉が固まって機能しなくなると身体のどこかに不具合が起きてることにも気付きにくくなります。

不具合が起きてることに気付けば何か対策が立てられるけれど、それに気付けないというのは困りますね。

たかが腕のことと思いますが、全身の動きにとっても大きな影響があるものなのです。

何だか肩回りが…というとき、どうぞ気にしてみてくださいね(*^^*)
 
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