私事も含まれています。

昨日は宇都宮に行ってきました。母のお見舞いです。母は末期の胃がんです。昨年8月にがんと分かりましたが、そのときから転移が早いため手術ができずに、その際に「余命数ヶ月」と診断されました。腎不全も併発していたため抗がん剤も使えず、どうにもならないという状態でした。

父親も姉も私も足しげく病院に通っていました。正直、いつまで一緒にいることができるかわからないという不安感を常に抱きながら。そして【奇蹟】が起きてくれることを願いながら。

【奇蹟】は起きました。腎不全が治りました。それは、お医者さんも首をかしげてしまうほど。そして抗がん剤治療をすることができるようになりました。進行が早すぎるから手術はできないといわれていたけれど、本人は至って元気なまま、年を越すことができました。皆が心から待ち望んでいたこと。

その後もずっと元気な状態が続いていました。【余命数ヶ月】というショックも薄らいできたところに、【再入院】の連絡が父親から来ました。進行が進んでしまって、【数週間単位】といわれたということです。それで昨日、急遽宇都宮に行きました。

病室に入って母親の顔を見た瞬間のことはたぶん絶対に忘れないでしょう。顔色が真っ白で、【気】がすごく弱くなっているのを本能的に感じました。覚悟はしていたものの、固まりました。何も言うことができない。

数時間家族、親類含めていっしょにいました。驚くべきは、徐々に顔色がよくなって、声に張りが出てきたこと。食事がほとんど取れないといっていたのに、いっしょにアイスやフルーツを食べたこと。二人の息子に似顔絵を描かせていったのですが、それを見た瞬間からだったように思います。

これが【生きる力】なんだと思いました。【生きるための執念や気力】が何かを変えることができるんだと改めて確信しました。もちろん、この先どうなるかは分かりません。抗がん剤ができなくなっている今、容体が急変することもあるかもしれない。でも、【生きようとする】気持ちが人の顔色や気も変えることができること、それを誰もが大切にしなきゃいけないんだと強く思いました。

私達は【生きること】に慣れてしまっているところがある。でも、きっと【生きていること】自体にすごいパワーを使っているのでしょう。【生きること】そのものがすごいこと。それ以外に必要なことなど、本当はないのかもしれません。【自分のために生きる】、【誰かのために生きる】。それだけでいいのかもしれません。

私がこの日記を書いたのは、それを伝えたかったからです。読んでくださってありがとう。


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