生きたいと思っていても生きられない人がいる。いつ死んでもおかしくないと思っていても行き続ける人がいる。
特に生に関しては人の想いは必ずしもそのとおりにならないことがあるけれど、「生きよう」という強い想いがことのほか命をこの世に残してくれる場合があるということを私は信じています。
生きようという想いは「まだやり残したことがある」ということから来ることもあれば、「もっといいことがあるはず」ということから来ることもある。そして、「この人ともっといっしょにいたい」ということから来ることも。どれが一番強い想いかとかじゃなくて、そう想わせることが何かあれば、「生きたい」という強い想いがこころの中に生まれてくる。こころの中は不安や、衝動に満ちているかもしれないけど、その想いはちっちゃくても実はすごいパワーを持っていて、時にこころの中を飛び出して苦しみを和らげてくれることもある。想えば想うほど、それはどんどん大きくなって、生きるパワーを呼び起こしてくれる、そんなことを私は考えます。
人には必ず一つは「生きたい」と思う理由がある。やりきれない不安、絶望がこころの中を占めてしまって、自分で気づかなくなっているだけ。それを探してみましょう。そして、見つかったらそれを何度も確認しましょう。口ずさんでみましょう。そうすることで「生きたい」という想いに一筋の光が差し込んでくる。それで命がこの世にとどまってくれることがある。自分ではなかなか見つからないという人、いっしょに探しましょう。それがカウンセラーの役目です。