カウンセリングを受けたり、自分を見つめなおしたりしたときに、【自分がなんなのか】分かるときがあります。今まではぼやっとしていて、こんがらがった糸のようになっていたのに、それまでのいろんな悩みの根本になる部分が明らかになること。一瞬、霧が晴れたような気持ちになるのはこんなとき。

でも、実はそこからが新たな始まり。分かったことと、行動することは別。今度は、分かっていながらも問題を解決できない悩みが生まれてくる。行動をするには、いろんな障害を抱えていたりするもの。だからこそ今まで悩んでいたのだから。それまでも辛かったけれど、問題の所在が分かった後だけに、余計に物事が進まないことにいらいらする。気づいてしまっただけにかえって辛い。そんな時、【気づかなければよかった】【なんだか前よりも悪くなっているような気がする】と感じることが多くなってきます。

そんなことはありません。今のこころの状態は、厚かったこころの殻に穴が開いている状態。もしくは、こころの殻が急速に薄くなっている状態。風通しは前よりもずっとよくなっているはず。それだけに、問題が解決されないことに対しての感受性が高くなっているのであって、前のぼんやりとした【こころのわだかまり】とは明らかに違っているはず。だから、そんな一歩進んだ自分に対して自信をもっていい。

いろんな障害があるよね。さらにもう一歩踏み出すことはすごく勇気がいる。だってそれでいろんなことが変わってしまうことが自分でも分かっているからね。あせる必要もないよ。時間が解決してくれることもある。でも、もし一歩進んでしまうのが怖いのなら、半歩でもいい、数ミリでもいいから、前に進むことをしていこう。ほんのささいなことでもいい。人には気づかれないようなことでいい。自分の中だけでもいいから、前とは違ったことをしていこう。途中で怖くて戻ったら、進んだよりも大きく戻っちゃったりもするけど、それでいいじゃん。前とは違って、進む道がもうできてるんだから。

ゆっくり、ゆっくり、少しずつ。今までずっと進めなかったんだから、当然当然。でも、たとえわずかでも、どこかに光の差し込んでいるところがある。それはもう消えないから大丈夫だよ。