【死んでしまった方がいい】という人がいます。生きていてもいいことなんかなくて、いろんなことがこんがらがって辛くて辛くて、このまま自分を消してしまいたいという気持ち。このまま生きていてもいろんな人に迷惑をかけるから、自分がいなくなったほうがいい。

【生きていればいいことがあるさ】という言葉は、あまり助けにはならない。先のことなんて分からないし、今の状況で先にいいことがありそうなことなんて、想像もできない。言っている本人だって、その人がこれから先、本当にいいことがあるのかなんて、分からずに言っている。もちろん、【いいことがあればいいな】という希望を持って言っているのだけれど。

それでも僕は【生きていてほしい】ということを言い続けます。その理由は二つ。一つには、周りにあなたが死んでしまったら悲しい思いをする人間が必ずいるということ。あなたは絶対に一人じゃないから。あなたに対する想いをずっと抱いたままそれからの人生を過ごすことになるひとは必ずいる。それは、あなたという人間にちゃんとした価値があるということ。

もう一つは、さっきと矛盾するかもしれないけど、【おっきないいこと】と巡り合うことはそうそうないかもしれないけど、【ちっちゃないいこと】は意外と近くにあるということ。あまりに嫌なことが重なって、それに気づかなくなっているだけ。【星がきれいだった】【風が気持ちいい】【タイミングよくバスが来た】、そんなことだった、【ちっちゃないいこと】。『そんなことと、今自分が抱えていることとはレベルが違いすぎる』と思う人はいるでしょう。確かにそうかもしれません。でも、今の【おっきないやなこと】は、実は【ちっちゃな嫌なこと】の積み重ねから来ていたりする。今の気持ちになるまでに【どかーんっ】としたものがあったんだろうと思うけど。

それは【いいこと】だって同じかもしれませんよ。【ちっちゃないいこと】が見つかってきたとき、それが積み重なってきたとき、あなたのこころの中の何かが変わるかもしれませんよ。

さて、あなたの今日の【ちっちゃないいこと】はなんでしたか?