こころの中にはいろんな感情が詰まっています。好き、嫌い、楽しい、寂しい、幸せ、不安。一つのことに対して相反する感情が同居している場合もしばしば。どれが嘘でどれが本当とかじゃなくて、どれも事実として抱いている感情。実際に表に出てくる感情は、何か外からの出来事や、頭の中で考えたことがきっかけで引っ張りだされたものにすぎなかったりする。そこで時々困るのは、自分が望んでいるものとは違う感情が思わずでてしまうということ。好きなのに嫌われるようなことを言ってしまう、優しくしたいのに冷たくしてしまう、そんな経験は皆さん、ありませんか?

その感情を受けとめる人がショックを受けるだけではなくて、自分がそんな感情を表に出してしまったことにびっくりして、傷つき、悩んでしまう。自分のこころの中にどんな感情があるのかはなかなかわからなくて、表にでた、予想外の感情に自分を責めてしまいがち。

でも、さっき言ったとおり、一つの物事には相反する感情が同居していることが多いんですよ。幸せで楽しいほど、不安で悲しくなる。相手のことが好きであるほど、憎しみの感情が裏にある。「愛憎」という言葉はまさにそんなことかと思います。

実は逆のことも言えて、嫌いだった人をふとしたときに好きになってしまうこともある。きっと、こころの中にある感情は【コインの裏表】のようなもの。コインを手にした時点で、いろんな、時に相反する感情がこころの中に生まれるのでしょう。

実際、あなたのそんな感情を受け止める相手は戸惑ってしまう。でも、あなたのことを本当に大事に思っている人は、そんなあなたを理解してそれすらも受け止めようとしてくれるはず。そこであなたがしなくちゃいけないことは、自分を責めることでも、絶望することでもない。自分で理解のできないその感情を、うまくいえなくてもいいから、相手に対して伝えること。勇気はいるよね。でも、表にでてきた、あなたのほんのわずかな一面だけで勘違いや誤解を与えてしまうよりはいいと思いますよ。