人はみな心の中に【殻】をもっています。それは、【本当の自分】を他人に見せないようにしている殻。でも時々その殻をぶち破って【本当の自分】が表にでてきてしまうときがあります。お酒で酔っ払ったときとか、ハンドルを握ったときとか、恋人から別れ話を切り出されたときとか。その直後に表に出してしまったことに対して自己嫌悪に陥ったりしますが、その反面、不思議と【本当の自分】を解放できたことによる充実感がでたりして。おそらく、【外側の自分】に対するストレスを【吐き出そうとする自分】が、【隠そうとしている自分】と殻の内側で同居していて、力関係が逆転するのでしょう。多くの人は殻の内側と向こう側を行ったり来たりしながら、ストレスを絶妙なバランスで調整しているのだと思います。

中には、あまりに殻が厚くなってしまっていて、それをぶち破らない人もいます。そうなると少々のことでも平気。周りの人は【外側の自分】をそのままに評価していて、自分もそれをよしとしていてあえて波風を立てないようにすることに慣れている。殻の内側では【隠そうとしている自分】が【吐き出そうとする自分】に覆い被さっている状態。でも、それは力関係だけのことであって、同居していることには変わりない。ちょっと油断をすると飛び出そうとするから、余計に普段から気を抜けない。それって本当はストレスなはずなのに、殻が厚い分表にでてこない。むしろ、それを気づかないようにするために自分の中で殻をもっともっと厚くしていく。殻の中はどうなっている?おそらく、ストレスと【吐き出そうとする自分】がタッグを組んで、殻の内側にタックルをしているのでしょう。だから、内側は実は傷だらけ。何かの拍子に殻が薄くなったり、強い外からの衝撃でひびが入ったりすると、その傷が見えてきて痛い痛い。急いでまた殻を厚くしようとするけれど、その傷は決して治ることはありません。

それを治す方法ははただ一つ。時々外の空気に当ててあげること。さっきの方法もあるし、限られた人にだけそれを見せればいいんだと思います。それが、自分にとって特別な人だったらこんなに素敵なことはないですけどね。