先日は加齢とともに味覚が減退するということを記載しました。
本日もそれに関連する内容です。
唾液分泌量が減ったり、唾液中のアミラーゼなどの酵素活性の低下も味覚感受性低下につながるといわれています。
同じ食べ物であっても、唾液中に溶解する呈味物質量が減少するので味を感じにくくなってしまいます。
また、
上下に入れ歯を使っている人が、自分の歯をもつ人より味覚感受性が低下するともいわれています。やはり歯の予防は大切なんですね。
あと、風邪とかにウイルス細菌感染した時や歯周病で歯茎に炎症があるときに、
ふと、味覚の低下を感じたりしませんか?
これって、最近わかったことですが、
炎症時に免疫細胞から放出されて、ウイルスや細菌の増殖を抑制するサイトカインの受容体が、味細胞に発現し、サイトカインを受容することで、アポトーシスを起こし、味覚が低下するようです。
またサイトカインが味細胞の味覚情報伝達やターンオーバー速度を低下させる可能性もあるようです。
味覚にも歯周病のコントロールは大切です!
このように、
年齢のために、味覚が減退するというわけではなく、
自己管理によって、味覚もコントロールできる可能性はあるのです。
やっぱり、美味しいものを、味わって食べたいですよね。
そのためにも歯のクリーニングをはじめとして自己管理は大切なのかもしれません。
アレーズ銀座