26歳 2日目 3日目 珍道中は続く | 続 アリム 旅に出る

続 アリム 旅に出る

世界一周を終えた男 アリム さいたまで新たな旅に出る

26歳2日目


誕生日にバレンタインパーティーと俺の誕生日パーティーを勘違いをした俺たちであったが、

次の日には楽しみが待っていた。


それは標高4680メートルまで登山し(もともと標高高いので3時間程の登山)


ものすごく綺麗な水色の湖を見るというトレッキングツアーだ。



そのトレッキングツアーを俺が14日に頼んでおいたのだ。だから、勘違いしたそれも


、次の日の楽しみがあるから!と


言い聞かせ、俺たちは眠りについた。



そして、トレッキング当日。 眠たい体にムチを打ちAM 5:30起床。


6:00には宿に迎えが来てくれる。朝ごはんを軽く食べながら俺たちは


迎えが来るのをまっていた。



6:00ぴったり 当然迎えはこない。こんなことは良くあることだ。


6:30ぴったり やはり迎えはこない。30分遅れくらい良くあることだ。


6.45なかなかやってこない。 宿の人を起こして聞いてみることに。


有「ツアー今日申し込んだんだけど、まだ迎えきてないんだよね」


ス「え?今日はもう来ないよ」


有「は?昨日申し込んだんだよ?」


ス「そうなのか、お金は払った?ツアー会社にお金を渡さないといけないんだよ」


有「いや、男の子に申し込みを頼んで、彼は、明日行けるよ以外は何も言ってなかった」と伝えると、



ス「あぁ息子がちゃんと申し込まなかったん・・・、明日じゃだめか?」


有「明日はバス移動だしトレッキング行くのは厳しい」


ス「バスの時間は夜の10時でしょ?間に合うから大丈夫、俺がバス停まで送るから」


有「はぁ・・・・ まぁいいや じゃぁ明日・・・・まぁ仕方ない。」



こんな感じ楽しみにしていた、トレッキングツアーは宿の人の電話しわすれによって


10時間のバス移動当日に10時間のトレッキングツアーとかぶってしまった笑



さらなる悲劇が俺を襲う。



朝、7時にトレッキングへ行けない事が分かった俺は、


ロビーで一人ケータイをいじりながらごろごろしていた。


そして、ポケットにはいっていた奴がいないことに気が付く。


そう、財布がなくなっていたのだ。(現地通貨のみ入れておく財布)


宿の人に「財布が無くなったから見つかったら教えて下さい」と伝えると


なんと「あるよ!これでしょ?」となぜか冷蔵庫の上にあった俺の財布を差し出してきた。


物を落としたり無くしたり、ほんと自分のこの性格をなんとかしたいと


嘆いていると、大変なことに気が付いた。 



財布の中身が空だったのだ。



入っていた額は2000円程度だったのだが、これも大切なお金だ。


宿の人に中身が無いことを伝えると


「昨日のパーティーにいた男性が持ってきたから聞いてみる」と。



それはもう見つからないと覚悟していた。


誰も責められないし自分のせいでこうなったと思い嫌悪感を抱きつつ


くよくよしていてもしょうがないと思い、宿の人に見つかったら返してくれと伝えた。


そして俺の堪忍袋の緒が切れる瞬間はふいに訪れることになる。



そのトレッキングツアー電話し忘れ事件の後、再度申し込みを行った。


念を押して明日の6:00ね?一人40ソルだよね?と何度も何度も


聞いた。一人40ソル 岳君の分を含め100ソル払った。



お釣りは20ソルなのだが10ソルしか貰えず。  



今、細かいのが無いからちょっと待っていてと宿の人が俺に伝える。


しばらくして おつりは?  と聞くと


ス「え?20ソル渡したよ」と言われた。



有「いや10ソルしか貰ってないよ」


ス「20ソル払ったわよ、忘れっちゃたの?」


有「いや、確実に俺は10しか貰ってない」


ス「いやいや、20ソル払ったって」



スタッフは完全にとぼけていた。 



そして、宿の旦那さんも交じり おばさんと俺の格闘は続いた。



有「あんたは嘘を付いている。 嘘ついてるだろ?」


ス「そんな。そっちが忘れちゃったの、確かに私は20ソル渡したわ」


有「ありえない、嘘つくな、忘れたのはそっちだろ?」



おばさんの旦那さんとも話をする



有「彼女は嘘を付いてる、忘れたといってるけど、クレイジーだよずっと待ってたんだぞ俺は」


有「分かった、そっちが10ソル返さないなら宿代から10ソル引くからいいよ」


結局10ソルは、払ってもらえなかったがその代りに宿代から10ソル引く


ということに落ち着いた。



しかし、シャワーを浴びながら、どうにもこうにも腑に落ちない俺は


再度 戦闘モードへ。 


ベッドで寝転がっているおばさんの元へ行き、「あんたと話したいからこっちきてくれ」と伝える。


有「最初の質問。財布の中身について、外国人はなんかいってた?」


ス「会えなかったわ、財布の中身については分からない」



これは、俺のミスだからおばさんを責める事は出来なかった。


が、タイミング的におばさんがとったのは間違いなかった。



しばらく押し問答を続け、俺はとうとうぶちぎれてしまった。


相手の目に穴をあけるような勢いで瞬きもせず見続けて


「たかが10ソルだけど、俺はここに旅行へくる為に毎日毎日毎日


一生懸命働いて稼いだお金なんだぞ


たかが10ソルだけど、このお金は本当に大切なものなんだよ、あんたに分かるか?」


「日本人だからってみんな金持ってるとか思うなよ、みんな頑張って貯めてきてるんだぞ」


と伝えた。


さらに口擊?を続ける。


「あんたは忘れたのか、嘘ついているのかどっちだ?」


「本当に忘れたのか?嘘ついてないか?」


「本当の事いってくれよ」 ずっとずっと言い続けた。


旦那さんは

「明日宿代から10ソル引いてもいいし、トレッキング終わったら

シャワーもただで浴びていいから」と話してきた。


俺はさらにぶちぎれて


「それと、これとは話が違うだろ 普通最初に謝るもんじゃないのか?」・・・・


そして、おばさんは、ごまかすように「もしかしたら10ソルだったかもしれない」


と言い始めた。「やっぱり嘘つきじゃないか」とさらに口擊を続けていると


おばさんはとうとう泣き出してしまい部屋へ戻って行った。



取り残された俺とおっさんは、二人で話し合い、結局宿代から10ソル引く


という結論に至った。



そしてトレッキング当日(トレッキングについては次の記事で)



トレッキングが終わって、座っているとおばさんが俺の横に座った。


ス「財布を届けた男の人に聞いたら60ソル入っていたと話してたたわ」


有「で、そのお金はどこいったの?」


ス「戻ってきてないの、だけど悪いから私から60ソル返すわ」



ということで財布に入っていた現金は無事に帰ってきた。



おそらく財布の中身をとったのも、10ソルを騙したことも全ておばさんの


やったことだったのだろう。


そして、おばさんに口擊したのと、一生懸命働いたお金だという話が


おそらく、おばさんの良心に触れたのではないかと。



というかそうであって欲しい。


中身もトレッキングツアー代もちゃんと返ってきてよかった。


今後はその宿でもうそんなことが無いといいな。



いつまでも話した色々な事がおばさんの心の中に残っているといいな。


結局真実は分からないけど、もし、おばさんがやったことであるなら


もう2度とこんなことしないで欲しいな。すごく仲の良い家族で


おばさんも、おじさんも すごく良い人なんだ。


宿も人がたくさん入っているし収益もそこそこあるんだと思う。そのせいで


余計お金に目が眩んでいってしまうのかな。


俺もお金にばっかり目を奪われちゃいけない、お金も大切だけど


きっともっともっと大切なものっていっぱいあるんだろうな。



そんなことを思っていた誕生日から2・3日目の事件簿でした。




使ったお金


2月17      

1.5= 食事    

2.0=飲み物    

15 = 昼    

7.0=おやつ    

4.0=タクシー

9.0=夕飯

3.0=タクシー

15=宿代


合計 56.5ソル=2034円



2月16日

10=観光代

3=朝ごはん

10=夕飯

15=宿代

14=くつ

3=おやつ

1=飲み物

40=ツア


合計 96ソル=3456円



2月15日

4=昼

1=バナナ

1.8=水

2.0=おやつ

15=宿代

12.5=シャンプー

1=ノート


合計 37.2ソル=1342円