それは私です。

「シーパップ治療する人」になった新しい自分になじむため、

またどこかにいるシーパップ治療仲間とだべった気分を楽しみたいため、
最初の定期受診があったチャンスに、他のことは置いておいて

この1カ月にたまったシーパップにまつわるいろいろを

だらだら放出させてもらいますね。

シーパップ体験記はあまり詳細なものがないようなので、

世の足しに少しでもなれば幸いです。


まず、その装着感を記録させてください。

鼻の穴めがけて扇風機の「弱」ぐらいの風を常に送り込むわけですが、

口さえ閉じていれば体感では鼻の中は「無音無風」。

装具の鼻への接触部もとても柔らかいゴム?なのでそんなに不快でもなく

気にしなければ何もつけてないときと同じ感覚にもなれます。

ただ口を開けたとたん、サーっという音とともに口から風が外へ吹き出していく…

それで自分がダースベイダーみたいに

「常人じゃない」状態であると気づかされます。

しゃべったりあくびをしたりするには

その風圧に逆らって喉を開け閉めせねばならず、

大した風圧ではないですがちょっとやりにくいし、

口を開けていると風にさらされた喉や口内がとたんに乾き出すのがわかり、

開け続けてなどいられません。

ある程度しゃべりたいときは取るしかないし、

鼻呼吸ができない場合はとうてい無理な治療法だと、はっきり体感しました。

 

この風はどこへ行ってるのだろう?と試しにしばらく息をひそめてみたところ、

10秒たったころにフワンっと圧がかかって鼻奥に空気が押し込まれる感覚があり、

吸わされたから「あ、ああそうですね」とこちらも自然と吐くことになる、

という感じ。

人工呼吸を鼻にしてもらうとこんな感じなんだなと思いました。

普通に呼吸してる分にはふつうに吸い込んでいて気づかないけれど、

呼吸せずに空気が内部に一定量溜まると絶妙な圧で呼吸を促してくれるようです。
 

あと見た目ですが、鼻からチューブが出てゾウみたいな感じかと思ってましたが、

チューブは頭頂から出て、鼻部分は丸みを帯びた△のゴムが覆うだけなので、

どちらかというブタでした。

丸みを帯びたブタさんチック♡と自分に言い聞かせて

自分の外観を受け入れようとし

家族にもそのようにほんわかイメージでとらえてもらおうと思って

ゾウじゃなくブタだった!と紹介しましたが、

今朝、子の1人に「そこのブタみたいな人」と声をかけられ

いざとなるとカチンと来るものがあり、

(ああ、自分がそう仕向けたんだよな)とわれに返って自分を慰めたり…

 

さて、そんな感じのシーパップ。

鼻づまり等なく完全鼻呼吸できてるおかげで、

途中で外してしまうこともなく、しょっぱなから朝まで

きっちり装着していることができました。

そして1か月しっかり装着できた結果、

お医者さんによれば、治療効果はバッチリでした!

1時間に30回近くあった無呼吸が、なんと1~2回のみに減ったそうです。

さっそく正常値です!

(シーパップをつけてるだけで測定できるんだそうです。

ちなみにどの日に何時から寝てどれだけ夜更かししたか 

何時間眠ったかもお医者さんにはお見通しになっちゃいます。)


ただそれでも、始めたとたん驚くほど爽快な朝を迎える!というほどの

体験はあいにく得られませんでした。

初日の朝は、(…なんかよく眠れたような気がする…)と思いながら
寝違いまではいかないけれど首が凝ってる感じで朝を迎えました。

つながれたチューブの拘束のせいか?

 

それに鼻の周囲に残る、ものすごい痕跡!

5~6時間後でもうっすら鼻周りにへこみが残ることもありました。

もうマスクで隠すか、言い訳して開き直るしかない。

 

あと髪型!

頭頂や後頭部がチューブやバンドで押さえられるせいか、

あるいは単に梅雨時の私のくせ毛のせいかカットの失敗か、

ここのところの髪型のひどさが尋常じゃない。

やりようがないので家族にはもうそのままで、

外出時は帽子をかぶってごまかす方法を取り、

それでも帽子もとらないといけない場面もあるので

故・桂由美さんのターバン人生を自分もやってみようかと検討したりして。

 

それとちょっと増えた機器管理の手間!

朝起きて機器をオフし装着具を外したら、ゴム部分から布バンドを外して

チューブからも引き抜いて、その部分だけ分解して水洗い&干す。

夜になると組み立ててチューブをはめて

布バンドの先を左右それぞれの穴に差し込んでつけ直して装着。

週に1回はゴム部分だけでなくチューブも外して

中性洗剤溶液でジャブジャブ洗ってからすすぐ。

チューブは長くて台所や洗面台では干しきれないので、

風呂場で洗ってシャワーヘッドにかけて干します。

本当はゴム部分は毎回中性洗剤で洗ってからすすげと書いてあるけど、

面倒なので勝手に省略。

今まで健康に恵まれメガネという簡単な装具さえ不要で来たのですが、

いろいろな装具がある中で

シーパップという装具利用にかかる手間暇苦労はどのランクなんだろう?

コンタクトや入れ歯と同程度くらいかな?と想像したりしました。

 

さらに始めたとたん、体重増加!
そんなにいつもより食べた自覚はなかったのですが、

最初に2~3㎏ぐっと増え、そのまま戻りません。

なんでも夜間の呼吸にエネルギーを使わなくて良くなる分

太ることがあるとの情報もあったので、まさにそれかと感じました。

 

そんなこんなで物憂い部分も詳細に記録してしまいましたが、
前より頑張れる感じはじわじわと実感しています。

人によっては効果を実感するのに数週間から数か月かかるとのこと、

確かに朝までぐっすり眠ることも増えたし、

朝起きても厭世観にさっそく襲われてうだうだするようなことも

減った気がします。

途中また鬱がひどかったり日中眠かったりするときもあり、

効果が出ているかわからないうちは

(無呼吸による鬱がなくなっても一つの要因が減っただけか…)

(あるいはプレシーボ効果に過ぎなかったのかもしれない…)

とがっかりして過ごすこともありました。でも
その憂いを晴らすために詩の二次創作をして楽しむという行動が取れたし、

やっぱりパワーアップを感じます。

じわじわと、QOLが上がるというごほうび、来てる気がします。

 

以上、長々と報告させていただきました。

いったん気が済んできたのでこのへんでやめますね。

ちなみに気にしてるトピックについてフッターをいつもつけていたのですが、

それも見せかけになってしまってる、

ちゃんと進める努力が伴ってないと思っていったんやめることにしました。

シーパップで生まれ直した自分、やっと人並みの睡眠を土台にした自分で、

ブログも新たな気持ちで作っていきたいと思います。