これから語る話は、先日買い物にでかけた帰り道での出来事である。

買い物を済ませた私は、マフラーを巻きなおし、
夕日でオレンジ色に染まった空の下、家路についた。
ふと、遠くからパトカーのものと思われるサイレン が聞こえ、
私は思わず身を縮めた。

―何かあったのだろうか…

不安に駆られていると、そのサイレンがどんどん近づいてきて、
後ろから私を追い抜いていった。そのサイレンの主は覆面パトカーで、
その事実は、私の不安を増大させた。
不安に思いながらしばらく歩くと、先ほどのパトカーが止まっており、
それに加え、人だかりができていた。

―なんだなんだなんだ!

不安に思いながらも、野次馬根性が芽を出してしまった私は、
人だかりに紛れ込み、必死に背伸びをして、その様子を伺った。
その時ちょうど、刑事と思わしき二人の男が、
黒い全身タイツの男をつれて出てきたところだった。
ふてぶてしい顔をしたその全身タイツの男は、
パトカーに乗せられて、連れていかれてしまった。

―一体あの男は何をしたんだろう…

思いながら走り去るパトカーを見送っていると、
ふと私の横に黄色い全身タイツの男が立っているのに気がついた。
その男は、私と同じように走り去るパトカーに視線を送っていた。
夕日に照らされたその顔がどこか悲しげだったのが印象的だった。


※この話はブログ主の脳内事件であり、
実際の出来事とは異なります。ご了承ください。