（鶏肉の炊き込みご飯。美味しかった！）
この間ふとモノクロの老人向け映画を少しだけ見た。
若い主人公の女性が、
親戚か身内を頼って新しい街で仕事をして生きていく
というところから始まった話。
身内の家族の家の一室に間借りし
仕事は工場で、死ぬほど働かされるが安給料という生活。
ある日数日間作業できないけがを負って、あっという間に解雇。
そのことが間借りしている一家に知られ、
「稼ぎが無いのは困る」とばかり説教、追い出される形に。
・・・・というところまで見て、ふとスイッチを切った。
この若い女性の親は、「何のために」子供を産んだのだろう？
そう思ってしまった。
子育ては、手間暇かけて食費だけでも大金がかかる。
それがこんな風にポイっと捨てられるように社会に出され
路頭に迷っても何も言わない。
単純に考えただけでもすごい話に私には思えるのだ。
この手の話は映画にも、老人の話にもいっぱいある。
就職が無くて～～～、
って話なだけじゃなくて
親は全然就職に関与してこない、
ってだけじゃない。
そもそも育児全般にそんな感じだ。
結婚も出産も周りの期待や意見で行う。
少しは流されるのが人生だけど
生まれた子供の命の重さをあまりにも軽く扱う話が延々と・・・
その後
大きくなったら稼げとばかり家から出すけど
何の訓練もしてないし困難は当たり前で
最後はポイっと、簡単に世間に放り出しちゃったりする。
水商売の生活より酷いような結婚に持ち込んだり。
いざ稼ぎ始めたら搾取にやってきたり。
う～～ん、何のために子供産んでるの？
って疑問が、いつも本当にわからない。
夫というパトロンの性欲のアテになるのが仕事で
それやってたら出来ちゃった、
世間の人も産んでるし？
とか
こういうの分析したら、
「水商売のお姉さんより実は中身がヤバイ」ですよね。
＆「お金が無い」のならば
子育てみたいなものに無駄遣いするのはやめた方がいいわけで。
時間もお金もロスするし
世間体は少し悪いし
親とか夫とかのニーズ満たせないと離婚という解雇されたりとかあるかもしれないけど
そもそも興味のないことやってもあまりいい結果はないわけで。
でも、映画もその辺の人のする人生の話も
容易に子供産んでるし
飯食べさせて大きくしたらいいみたいなことになってて
子育ては予算に見通しがあるってだけで容易に行われたりする。
その過程でどんな酷いことを無理強いしても
構わないで育てても
他人にばれない形で迷惑かけて生きるような人間になっても
世の中何の罪に問われることもない、
立派に子供を育てた、
などと言われるのですよね。
そもそも自分が人生の断片の一個一個を愛しているわけでもなく
「なんにもいいとおもえない」・・・・
みたいな、
椎名林檎の「やっつけ仕事」が脳裏に流れているような状態で
同じ目に遭うかもしれない人間を増やすってどういうことなのか。
何処の国にでも多分他人を殺すと刑罰が下る、というのはあるだろう。
でもこうして無知とやっつけ仕事の極みに子供を産んで
どんな酷いことをしても何の罪に問われることもない世界。
戦争で敵を殺すのが正義みたいな話と同じだ。
ポイっと、親からいきなり大人になったら放り出される
それって、大きくなったニワトリを、
自分家は足りてるしエサ代ケチりたいし面倒くさくなったんで
誰か掴まえるなりなんなりして下さいなと
いきなり鶏舎から放り出して、しらんぷり、
・・・みたいな行為と同じような気がします。
少年兵に出す、とかそれと同じようなことは
世界中でまだ行われているに過ぎない。
それは何のために？
私はあの何という事もない映画の話の冒頭の、よくある設定に
ただただ深いため息をついた。
出産法や不妊の為の仕事もしてきたが
その本質をつかんでいた人はごくわずかだ。
そのほとんどが世の中の集団欲に騙されて
「子供がかわいいから（産みたい）」などとほほ笑んでいたが
私には
「もう少し遊びたい、自分の時間が欲しい」
「自分のことで精いっぱいだが「人並」という見栄が張りたい」
「親に認められたい」
「夫に捨てられたくない」
そんな声が聞こえてきたことが多かった。
「皆がやっているから」って言うのが大半なのだと思うけど、
自分にとって何が喜びか、何が大切か、何が出来ることか・・・
が人生だと思うし
その中の「何が出来ることか」に出産は出来る、夫や親を喜ばすことは出来る、
があると思うけど
子供をあなたのその行動の巻き添えにしないかどうかは、冷静に判断していただきたい。
正直、一人の人がモノとしての価値を求められることに対し
私は本当に何と言ってよいやら、です。
もしくはモノ以下の扱いに苦しんだ人たちはいっぱいいる。
こういったことの全てに今、うんざりしている。
もうやめませんかこんなこと。
一人前になるために産む、みたいな話はレベル低すぎなんですよね。
・・・という感じです。
毎日の中に大切にすること、こまごまと愛すること・ものはいっぱいあるのに・・・
という感じですか。
書ききれないお話です。
ではでは。