確か「アムリタ」だったと思うけれど
よしもとばななの小説で、

海外旅行に友達といった主人公が
国内ではもてあまし
海外では 活きのいい魚のように ピンピンとして自由になる友達が
ホテルで
「おかあさ~ん!!」
って言って、ふざけて同性の主人公をベッドで押し倒す
っていうシーンがある。

これを読んだのは20歳ぐらいで、
最近まで 意味が解らなかった。

ここのところ 人に触れるたび 
もしかして これを思い出すのは 
いわゆる天外伺朗氏(前日の記事をご覧ください)のいう

「長女シンドローム」
ってやつを匂わせてる?関係してる?
って思えてしょうがない。

20年以上も前の 最近は読むことも無い本のことを思い出すのだから
何かあるんだなあ と 思っている。



「長女シンドローム」っていうのは、長女だけに起こることではなく
兄弟・姉妹のなかで 優しいとか 付け込まれる隙のある人が受ける。

母親 っていうのは大きい。
母親がいなかったら 生きていないのですから。

そういう根源的な弱みを 母親は無意識に突いて 
自分で解決すべき、よくない我儘を訊いてもらおうと
これまた 無意識に娘を操作 暗示療法の嵐 にかける。
まるで 一個体の人間というより 所有物 という感じに娘はなってくる。

それが 人類が発生してからずっと続いているんじゃないか?

っていう話なんです。母親を責める言葉ではありません。



長女に癌は多いらしい。
癌というのは、一つの行動や目的に集中している人が起こしている気がするのですが
長女シンドロームは 生まれたときから母親に 行動を制限されている。
同じ我慢を、繰り返し、繰り返ししていることが多い。

そして「親孝行」という世間体で この行動は 延々と 肯定されて
長女シンドロームだけが 泣き寝入り 
という構造のようです。 彼女たちの癌は 行動の不自由の塊かもしれません。

実は私が実家と縁を切っている というのは
全く母親の こういった行動が 理解できなかったわけです。
それで ・・・私の母親ですから、優秀じゃないので、「暗示」に手抜かりがあり
そこを私は見抜いて
脱出成功したわけですが

ちょっとでも 優しくされてたら どーだっただろうと
ぞっとすることもあります。


家族間の依存であっても 依存関係は よくないです。
魂を磨きに来る、という人間の基本的な生きる目的から見たら、要らないものです。
でも家族ってそういうものじゃん、って思っているひとも多いかも。
甘えが許されるのが、家族だって。
でも程度がある、と思うのです。癌になるまでやったら、・・・・。


沢山の人に触れるたび 長女シンドローム という言葉が思い出されて
これはとても大きいことだ

そんな気がしていて

WS準備を進めようと思っている。