父の運転する車に祖母と兄、母の運転する車に私と妹が乗り、お出かけをしていた小学校1年生の夏休みのことです。
自宅まであと30分というところで母の運転する車がトラックと正面衝突。
同乗していた私と妹は大けがを負い、私は、3日間意識不明だったそうです。
1ヶ月ほど入院して退院し、帰宅してから母がすでに亡くなっていることを知りました。即死だったそうです。
私が入院している間、誰もそんなこと言わず、お見舞いに来てくれていました。
だから私は、母は別の病院に入院しているんだろうと思っていたんです。
久しぶりに帰った自宅で、大きな仏壇と母の遺影を見た私は、信じられなくて悲しくて、妹と一緒にたくさんたくさん泣いたのを覚えています。
当時、私は小学1年生、兄は小学3年生、妹は年長さんでした。
幸いにも祖母が一緒に暮らしていたので、母が亡くなってからは、父と祖母が育ててくれました。
祖母は糖尿病を患っており、定期的な通院が必要でした。
父は、家族のために朝から晩まで必死に働きながら、子ども3人分の学校関係のことも祖母の通院もしていました。
自分が親になった今、それがどんなに大変なことか身に染みてわかります。
本当に、感謝してもしきれません。