赤い目のカラス


黒いだけで不気味がられ嫌う人間達がキライだ。
だが、例外はある。
ヒナの時、命を救われた。
お婆さんだった。
周囲は嫌うものばかり。
唯一お婆さんだけが愛情を注いでくれて
成長すると野生に返してくれた。
当然だ。カゴの鳥ではないのだ。
野生に帰ったといっても寝床が違うだけ。
すぐそばにいた。
お婆さんが気になるからだ。
それはボケ始めていたためだ。
自動車に引かれそうになったのも一度や二度じゃない。
なんとか救う事ができたが今後は保証できない。
それにしても不思議なのは事故の責任が運転手側にあることだ。
お婆さんが明らかに悪いのだが歩行者に責任はない。
一方で電車だと真逆。
電車運転手に責任はない。
線路と車道では違うのだ。
おかしい。
しばらくするとお婆さんは居なくなった。
どうやら施設に入ったようだ。
一安心だが、俺の戦いは続く。
人間のイジメから仲間を守るためだ。
悩みは尽きない、寝れないのだ。
だからいつも充血中。