インタビューは格闘技である. これはインタビュアーの誰もが納得する言葉だそうです. ウォーターゲート事件以来沈黙を守ってきたリチャード・ニクソンとイギリスの人気トークショー司会者デビッド・フロストを中心に彼らのブレーンも巻き込んだ歴史的インタビューの舞台裏を描いたこの作品は、まるでボクシング映画を見ているかのような緊迫感と緊張感のある映画でした. これがアカデミー無冠とは本当に残念でなりません. オープニングからこの歴史的インタビューに携わった両陣営のブレーンたちの回顧録インタビューと、全米進出を狙う静かな野心家フロストと政界復帰を企むニクソンという2人の思惑を中心にリングとなる舞台を整えていく前半. まるで試合開始前のように「両者の実力からある程度予測はつくが、実際にやってみないと分からない」という緊張感があり、非常に面白かったです. 特にケビン・ベーコン、オリバー・プラット、サム・ロックウェルという3人のアカデミーでは無冠の名優たちの存在感が素晴らしかったです. そしてついに始まった4日間に及ぶインタビューのファーストラウンド. まず挑戦者フロストがサプライズ攻撃を仕掛けるも熟練王者のニクソンがそれを上回る実力の差を見せ付けるという展開から始まり、ブレーンたちはセコンドのように主役2人を鼓舞しては、別室で見守る緊迫した状況に. ここで個人的に驚いたのはロン・ハワード監督の演出力. インタビューシーンであるにもかかわらず、インタビュー以外のシーンにこの2人の状況やインタビューの意味合いを重ねているんですよね. 例えばインタビュー直前のニクソンの一言でフロストがリズムを崩したり、アメリカ史上初めて大統領選のTV演説で負けたとはいえ弁の立つニクソンがどのタイミングで何を言うかで、女性の支持が集まったりして状況が刻一刻と変わっていく様. まさにボクサーのパンチ一つ一つで試合の流れが変化していくかのようでしたよ. さらに第2ラウンドも第3ラウンドもニクソンの優勢で進むインタビュー. しかしここでニクソンがフロストに塩を送るシーンが出てくるのですが、これが非常に興味深かったです. というのも歴史的にも一般的にもニクソンのイメージは悪です. ところがこのシーンでニクソンも一人の熱い「現役」の人間であり、リズムを掴めない挑戦者に「遠慮はするな. ルール無用の試合だ. 全力でかかってこい. 」と言えるあたり、男としての器の広さを垣間見れるんですよね. そして同時に気付くのです. この試合に善悪はないと. そして迎えたファイナルラウンドは緊張感と緊迫感で両者の遠慮もルールもないパンチの雨嵐. そしてついにフロストが引き出したニクソンの「大統領が行うことは非合法でない」という言葉. そしてあの元大統領の表情. ナイキ エアジサッカー 激安ョーダン 16 この時、スクリーンの映像は確かに動いているのに時間は止まったかのように見えました. 動いている映像なのに時間が止まっているように見える. これこそTVと映画にしか有り得ないものなんですよね. まさにTVを熟知しているフロストだから辿り着いたものだと思いましたよ. そしてラストも素晴らしかったです. ここで「女性的」というイタリア製革靴が出てくるところも見事ですよね. その贈り物をもらったニクソンはまるで角を折られ戦えなくなった雄牛のようでしたし、贈ったフロストも彼なりのニクソンへの引導の渡し方だったのでしょう. 最後にニクソンがあの電話を忘れていたというのも、それも本当に彼が忘れていたかは疑わしきこと. レールバッグアンクルシューズの発明 ナイキHyperizeアジアシティパック フロストの名誉を傷つけないためになかったことにしようとしたのか、それとも本当に忘れたのか. ニクソンという人物像が不思議であることを物語るエピソードのようにも思えましたよ. 深夜らじお@の映画館 は朝日放送の堀友理子アナにならインタビューしてもらいたいです.