This is Arifield -5ページ目

人の呼び名が変わるとき

苗字で呼んでいたのが、下の名で呼んだりする瞬間

ドキドキするよね。

くん、とか、さん、とかで呼んでいたのに、急に呼び捨てになる瞬間

ドキドキするよね。

こんな僕にも、この間、そんな事が起こったんだよ。
駅からの帰り道、近くのコンビニの前で小さいながらも人だかりが出来ていた。
覗いてみると、おじいさんが倒れてうずくまっていた。周りの方に「どうしたんですか?」と聞くと、転んで倒れて動けなくなっている。との事だった。
「おじいさん、大丈夫ですか?」と尋ねると「大丈夫、大丈夫」と言っていたけど、全然動ける気配がなかった。近くにいたおばさんが「救急車、呼びましょうか?」と訊くと「病院なんて行っている場合じゃないんだ。私は買い物に行かなきゃいけないから!アイタタタ」と強い口調で言っておられた。でも動けないから、しばらくそんな問答が我々の間で繰り返されていた。

しかし、おじいさんも動けなくて観念したのか、ポケットからお札を出して
「コンビニで買い物をしようと思ってたんだ。これで買ってきてくれ!」
と言った。
「なにを買ってくればいいですか?」と訊くと


「タバコをワンカートン!」


・・・
その瞬間、僕はその人の呼称を「おじいさん」から「ジジイ」に変えた。
なんなら、顔面蹴ったろか!とも思った。
周りを見たら、さっきまで周りにいたギャラリーも僕だけになっていた。
前から歩いてきたカップルの男性が「僕は医者です」と介抱し出して、誰かが呼んだ警察官が救急車を呼んでいたので、僕はその場を彼らに任せて帰ることにした。
背後でこんな会話が聞こえた。

「おじいさん、コンビニでなにを買おうと思ったの?」
「タバコだよ!」
「ダメだよ、おじいさん、タバコなんてお医者さんに止められてるでしょ」

なるほど、顔面を蹴ろうと思うのではなくて、優しく諭してあげればよかったのだと思い知らされた。

呼称が変わる時のお話をしようと思ってたが、最終的に僕がクソ人間だという話になってしまった。

あぴる

アピールのメールが届いたらしい

だがしかし

僕のところには届いていない

それは

僕の心にも届くことはない

大切なのは

目の前のことだから

器用に生きようとするなよ

不器用で、カッコ悪いくらい

カッコイイ姿を見せてくれ

すたーとちてん

物事の発想が

自分中心なことから始まると

たいていは

間違った方向に進んでいく