愛里跨(ありか)の恋愛スイッチ小説(飛香&愛海編58) | 愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ

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愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-愛と死の狭間


58、愛と死の境で




 

深夜2時の東京…
私は肩からかけていた、大きなバッグをドサッと置いて、
人差し指でゆっくりボタンを押す…
どうやっても治まらない失意と孤独感は、自身の体を突き動かして、
感情の調節もつかないまま、私を兄のマンションまで運ばせた。

 


愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-夜の東京2

 

(東京品川、刹那のマンション)


ピンポーン!(ドアホンの音)


刹那『はい』
愛海「お兄ちゃん。私よ」
刹那『愛海!こんな時間にどうした!? 夜中の2時だぞ?
  電話もしないでいきなり来るなんて、何かあったらどうする!』
愛海「遅くにごめんなさい」
刹那『とにかく今開けるからな』
 

兄の声が途切れるとすぐに大きなガラスのドアが開く。

私は荷物を抱え、マンションのエントランスに入った。

 


愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-エントランス

 

 

(刹那のマンション、リビング)

 

刹那「ほら、コーヒー」
愛海「ありがとう」
刹那「どうした?
  大きな荷物をたくさん抱えていきなりうちにくるなんて。
  真守くんと何かあったかのか」
愛海「うん…」
刹那「彼はここに来ることを知ってるのか?」
愛海「いいえ。彼には言ってない」
刹那「そうか。とにかく話を聞こう。何があった?」
愛海「お兄ちゃん。私…
  シェアハウスを出てマンションを借りようかと思ってる」
刹那「ん?それは真守くんと一緒にってことか?」
愛海「いいえ。一人で。

  それで、まだ何処にするか決めてないの。
  住まいが見つかるまで、ここに居させてくれる?」
刹那「んー。一部屋空いてるし、ここに居るのはかなわないけど、
  急にどうしてシェアハウスを出ようと思ったんだ?
  あんなに気に入ってて、オーナーさんも良くしてくれるって言ったろ?
  真守くんや麻紀ちゃんとも楽しくやってたんじゃないのか」
愛海「……」
刹那「理由があるんだろ?彼と何があった。
  真守くんと喧嘩でもして居づらくなったのか?
  それとも、彼が忙しくて相手にしてもらえないから、
  子供みたいに不貞腐れてるのか」
愛海「もう。お兄ちゃん…。でも、お見通しなんだね」
刹那「まぁ、お前の兄だからな。誰よりもお前を見てきた」
愛海「今の真守は自分のことばかりで、私の話なんてうわの空。
  真剣に話がしたくても『その話は今度でいいだろ?』って…
  電話でもメールだって、いつも私の一方通行で彼から返事はないの。
  気に入らないなら、はっきり断ってくれるか、
  何でもいいから、僕はこれが気に入らないって、
  文句を一言でも言ってくれるほうがまだマシ。
  どう考えるのかわかるし、こっちはあれこれ考えなくていいのに…。
  何も言わないなんて卑怯だよ。
  そんなのって私からも現実からも逃げてるだけ。
  私から逃げたいから、おちゃらけた態度で誤魔化すんだわ。
  あの人の心には私の存在なんてないのよ…きっと」
刹那「ふん…。それで?お前は彼とどうしたいんだ?別れたいのか?」
愛海「別れたいなんて!ううん。その反対よ。
  だって彼のこと大好きだもの。うまくやりたいのよ。
  でも、この状態じゃ二人の関係は壊れていくだけでしょ?
  信頼関係ってコミュニケーションがとっても大事だもの。
  自分都合で片方だけが好き勝手なことして、
  どう思ってるのか伝えず連絡もしないのって、絶対うまくいかないわ」
刹那「そうだな。確かにお前のいうことも一理ある。
  だけどな、うまくやりたいならシェアハウスに戻っていつも通りしろ」
愛海「なぜ?…あそこに居たって突けん貪な会話が待ってるだけなのよ」
刹那「あのな、愛海。

  僕は男だから真守くんの気持ちもわかる」
愛海「そう。お兄ちゃんは真守の肩を持つんだ」
刹那「そうじゃない。

  もし僕が、自分の彼女から同じことをされたら、
  彼女は僕を嫌いになったんだなと思うだろうな。
  一緒に住んでて、良い関係で居られると思ってるから、
  仕事に追われる日常でも彼女の存在がある、
  ただそれだけで頑張ることができるものだ。単純だけどな。
  それにメールや電話の頻度で相手の愛情は測れないさ。
  特にメールでは本当の気持ちは伝わらないし、
  こちらが真剣な思いをいくら綴って送っても、
  相手の感情で読むんだから、疑念を増幅させる場合もある。
  愛海は、シェアハウスを出て自分が居なくなったら、
  彼が追いかけてきてくれると思ってるんだろ?」
愛海「う…ん。それは…」
刹那「お前が出ていったって、今の彼は追いかけてはこないぞ」
愛海「えっ?何故?好きなら心配して」
刹那「それは、お前に気持ちがないからじゃないさ。
  真守くんは、優先してやらなければならないことがあるんじゃないのか?
  それに今のお前の態度では、

  必要とされないんだと自信を無くすだろうな。
  特に『今はこのままがいい』とお前に言ってるなら尚そう思う。
  彼の仕事は進学塾の講師だろ?」
愛海「ええ。そうよ」
刹那「だったら、今は彼にとって正念場じゃないか。
  何人もの受験生の将来がかかってる大事な時だ。
  僕にもそういう時期があった。
  部下を何人も抱えてるし、大事なプロジェクトの責任もある。
  お前も知ってる通り、僕の仕事も神経を使う複雑な仕事だから、
  彼女を御座なりにしてたこともあったよ。
  この間、真守くんがうちにきた時に話してて思ったんだが、
  自分の仕事に責任と誇りを持ってるだなと感じたよ。
  彼は意志も使命感の強い男性だ。
  だから僕も安心してお前を任せられるんだけどな。
  どんな職業でも使命感を持って仕事に取り組んでいる人間は、
  恋人や家族より自分の置かれた立場や役目を優先する。
  頭の中では、誰より彼女や大切な人を優先したいと思っててもだ。
  そんな矛盾に苛まれた時は一人で考えたくなる時があるんだよ」
愛海「……」
刹那「そういう彼の気持ちをお前は解ってやってるか?」
愛海「ん…。私にはそういうのよく解らない。
  だって私は男じゃないもの。ただ寂しいのよ…。
  自分が愛されているのか不安になる。
  安心感がほしいだけなの。

  たった一言でいい。
  何かをしてほしいなんてまったく思ってない。
  ただ、彼の口から私を必要だって言ってほしかっただけ」
刹那「そうか。じゃあ、今僕に話したように、

  彼に素直な気持ちを言えばいい。
  シェアハウスを出るんじゃなく、何かの形を求めるのでもなく、
  愛海の胸の内を素直に伝えるだけでいいんじゃないか?
  お互いが同じ思いなら、幼稚な駆け引きなんかしなくても、
  それだけで彼には充分伝わるはずだ。
  至らない心配なんてすることもないさ」
愛海「お兄ちゃん…。

  お兄ちゃんと飛香さんもそうなの?
  だから、飛香さんと何千キロも離れてても平気ってこと?
  気持ちが冷めたり、思われてるのかと不安になったり、
  彼女を抱きしめたいと寂しい想いにかられないってこと?」

 

愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-刹那2


刹那「そうだな…。

  まったく寂しさや不安がないと言ったら嘘になるな。
  飛香の傍には、東光世もいるし。

  だけどな、愛海。
  僕には何だか判らないけど、根拠のない変な自信だけはある。
  僕らは同じ気持ちで必ずまた逢えるってどこかで信じてる。
  もし彼女が僕ではなく、東光世や他の男を好きになって、
  この自信が粉々に挫かれたとしても、きっと腹も立たないだろうな。
  彼女がこの世で幸せなら、それだけで僕も幸せだと思えるんだ」
愛海「お兄ちゃん…」
刹那「そのくらい、僕は飛香を愛してる。
  僕もけっこうかっこいいだろ?」
愛海「うん。そういう硬派なお兄ちゃん、かっこよくて好き」
刹那「そっか。まぁ、今夜はうちでゆっくりして、何も考えないで休め。
  そして、明日は何もなかったように笑顔で彼の元に帰ってやれよ」
愛海「うん。そうね…。そうするわ。
  お兄ちゃん、聞いてくれてありがとう」
刹那「ああ」
 

兄は穏やかな顔で私の髪を撫でると、

冷めてしまったコーヒーを飲み干した。
一度は匠二さんに説き伏せられていたはずの私の幼すぎる心は、
再び襲ってきた不安や失う恐怖に占領されていたけれど、
大きな愛を抱きしめている大人な兄の言葉に救われた。

 


愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-刹那の部屋

 


愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-公園のバラ

 

(パリ、モンルージュ。レビュブリック通りとある広場)

 

 

愛と失意の狭間で揺れている飛香さんと東さんはというと…
微風に揺れるぺール・ドゥ・ロンサールのバラと、
水しぶきを上げて吹き上がる噴水の水音の中で、
二人は物静かに広場のベンチに座っていた。
東さんは首から下げたカメラを両手で抱え、

親指で優しく撫ながら話している。


 

飛香「そう…。

  寿里さんは穂乃香さんの親友の妹さんだったのね…」
光世「ああ。生が彼女のことをいろいろ調べてくれて想い出したんだ。
  穂乃香とも関わりがあったってこと。
  それで昨夜は、ベル=エールまで彼女に会いに行って、
  彼女の宿泊するホテルの向かいにある酒場で飲みながら話した。
  帰る間際にすごい勢いで僕に迫ってきて、

  躊躇いもなく彼女は言った。
  穂乃香に会わせてくれって、真顔でね。
  そして、亡くなった彼を救ってくれたように私も救ってほしいと」
飛香「えっ…」
光世「何の目的も無くなってしまったから雇ってほしい。
  このまま生きながら廃人で終わりたくないから、
  何かのきっかけを与えてほしいと言われた」
飛香「そうだったの」
光世「彼女、さっき店に来たんだ」
飛香「えっ?じゃあ、今は大佐和さんと一緒に?」
光世「うん。それと生が僕の代わりに相手をしてる」
飛香「えっ。神道さん、パリに来てるの?」
光世「ああ。直弥が僕の身を心配して生に連絡したんだ。
  それで、早めのパリ入りになった。
  生から彼女の素性を聞いた時も正直驚いていたけど、
  僕は彼女と関わる度に動揺させられている。
  そして、昨夜はもっと心乱された。
  何がいちばん僕を動揺させてるかって、
  あの子を見てると穂乃香の死を身近に感じて、
  まるで荊の中でもがいているみたいだ。
  心の髄がズキズキと疼きだして痛む。
  大きく裂けた古傷に塩をすり込まれたみたいにね。
  そして、彼女の要望を拒むことしかできない自分に気づかされる…
  情けない今の自分しか存在しないということを嫌ってほど知らされる。
  だから、モンルージュに帰る前にベルサイユに立ち寄って、
  直弥の店から黙って穂乃香の写真を外した。
  あの穂乃香の笑顔に触れるとホッするんだよ。
  彼女はどんな僕でも無条件に認めてくれるからね」
飛香「うん…。それって私にもわかるわ…」
光世「だけどさ、そんなのは全て取ってつけた言い訳だな。
  写真の出来も僕の不甲斐なさも直弥の言うとおりだ。
  あんな写真、今度の個展には到底出せない。
  大衆に自分の素っ裸を見せるようなもんだ」

愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-写真

 

飛香「東さん…。

  どうするの?あと一週間で撮り直せる?」
光世「ああ。僕もプロだ。中途半端な仕事はしないさ。
  撮り直しはこの3日間のものだけだから、なんてことはない。
  観る者が歓喜のため息を漏らすくらいの写真を撮ってみせる。
  飛香ちゃんの作品と共鳴できるサイコーの作品をね」
飛香「ええ。今の東さんならきっとできる。
  またひとつ過酷な山を乗り越えた東さんなら大丈夫よ」
光世「でも、サイコーのものを作るには、

  飛香ちゃんの協力も必要不可欠なんだ。
  良かったら僕をフォローしてくれるかな」
飛香「ええ。もちろん」
光世「ありがとう。
  このカメラのお蔭でいつも失意から逃れられる。
  僕にとってこいつは、
  愛と絶望、現実と僕の心を隔てる国境みたいなものでね」
飛香「愛と絶望…。東さんにとってカメラは相棒なのね」


愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-カメラ3

 

光世「そうだな…。僕の身体の一部、人生の一部だな」
飛香「そうなのね。

  私でいう花々やブーケみたいね。
  写真を観てると東さんの生き様が窺えて伝わってくるもの」

 

愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-光世の目2

 

光世「穂乃香が亡くなってからの何か月間か、
  僕は戦場カメラマンとして中東でシャッターを押した時期があってね」
飛香「えっ?東さんは戦場にも行ったの?」
光世「ああ。その時は直弥もカメラマンの仕事をしててさ、
  僕を心配した直弥が一緒に行こうと言ってくれて仕事をした」
飛香「そう…。大佐和さんも同じお仕事だったのね。
  だからさっき東さんにあんなことを言ったのね…」
光世「うん。あいつの本来の仕事はカメラマンだったから。
  穂乃香の事故の記事が新聞に載った時、

  同業者だったからなのかな、
  腸が煮えくり返る程の怒りと悲しみが僕を襲った。
  ファインダーを覗いていた奴の気持ちが理解できず僕は苦悩した。
  ただ仕事だからと割り切って、無表情のまま、
  平然と彼女の亡骸にシャッターを切ったんだろうか。
  それとも惨劇の現実に涙を流し、
  “死者のための祈り”を囁きながら撮っていたんだろうかってね」
飛香「うん…」
光世「それで人の死を見つめる仕事を体験したくなったんだ。
  きっとその時の僕は、彼女を失った悲しみに耐えられず、
  彼女にいちばん近い場所にいきたいと、

  無意識に願っていたんだと思うが…
  
愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-戦争

 

  レンズ越しに見える戦場のパノラマは現実なのに、

  僕は涙を忘れてしまっていた。
  人の死を悲しむことよりも先に、

  この惨劇をどれだけリアルに表現できるのか、
  そして僕の写真を通じて、痛ましい現実をどれだけ多くの人に、
  ありのままを伝えられることができるだろうかと。
  瞬間現実を忘れた僕は、直弥を締め出し孤独な世界に囚われて、
  身を乗り出して必死でシャッターを押していた。
  その時直弥は、僕の後ろでカメラを構えていたんだけど、
  シャッターから指を離し、震えて涙を流しながらカメラを下した…
  そして、僕のシャツの背中を思い切り力強く掴んで訴えたんだ。
 

愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-掴む手

 

 『光世、もうやめてくれ…。僕にはあまりに怖すぎる世界だ。
  今のお前の姿は自虐行為だ。死に向かってダイブしてるように見える。
  そんなお前の背中を僕は守りきれない。僕は死が怖い。
  弱虫と言われてもいい。早くうちに帰りたい』とボロボロ泣きながらね…
  直弥はレンズ越しの現実と僕の姿に押し潰されて、

  その境が崩れてしまった。
  あいつはその仕事から暫くして、カメラマンの仕事を辞めたんだよ。
  愛する人と自分の為にあっさりとね」


愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-夕日とカメラマン


飛香「そうだったの…。そんな痛ましい体験をふたりはしたのね」
光世「ああ。でも、普通の人間はそうなる…。

  あんな世界を目の当たりにすればね。
  生前の穂乃香はよく、

  カメラマンを辞めて普通の男になってほしいって言ってた。
  泣き叫びながら何度も懇願されたものだよ。
  でも、僕はレンズ越しの世界を捨てることができなかった。
  自分の人生にはこいつがどうしても必要だったから…」

 

愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-カメラマン

 

飛香「うん」
光世「その仕事の後、ドイツに居る親友のフリーカメラマンの紹介で、
  偶然あの新聞のカメラマンと会う機会があってね。
  彼の気持ちを面と向かって聞くことができた。
  彼も大切な人の死を体験した人間で、戦場にも行ったらしい。
  そして僕と同じ気持ちで、

  シャッターを切っていたことも教えてくれたんだよ」
飛香「そう。それで苦悩から解放されたのね…」


 

飛香さんは、今まで語ることのなかった傷だらけの東さんを感じながら、
彼の話にただ耳を傾けて相槌をうち、
愛と死の狭間で大きく揺れ動きえぐられた彼の心に、
優しく軟膏を塗るように癒し、潤んだ眼差しで見守っていた。

 

光世「飛香ちゃん、ごめん。あれこれしゃべりすぎた」
飛香「いえ、いいのよ。

  辛い話なのに打ち明けてくれて嬉しいわ。
  それに東さんの大きく傷ついてる心が穏やかになるには、
  失意のきっかけになってる事柄を、
  貴方の中から追い出したほうがいいの。

  吐き出せば楽になるから」
光世「そうかな。なんだかかっこ悪くないかな」

飛香「全然。かっこ悪くなんてないわ。

  ありのままの東さんは素敵よ」

光世「でも、飛香ちゃんが聞いてくれたお蔭で、

  少しだけ心が軽くなった気がするよ。ありがとうな」
飛香「うん」
光世「あぁ、もうこんな時間か。

  そろそろ店に戻ろう。
  直弥も心配してるだろうし、生を飛香ちゃんに紹介したいんだ」
飛香「ええ。帰りましょう」
光世「よし!帰ろう!んーーーっ!」

 

東さんは立ち上がると、空に向かって両手を大きく広げて、
叫びながら身体を反らしゆっくり背伸びをした。


愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-光世の背伸び

 

何かが吹っ切れたその大きな背中に飛香さんは、

東さんの心の錘が“愛”に大きく傾いてくれたと感じて、
安堵の表情を浮かべ、優しく手を添えた。

 

飛香「(東さん。安心してね。

  今の貴方の姿は、しっかり大地に足をつけてるよ…)」


愛里跨の恋愛スイッチ小説ブログ-飛香2

 

(続く)


この物語はフィクションです。

  

 

☆愛里跨のひとこと☆

今回は、愛する人を信じる心疑う心、

愛そして生と死の狭間で揺れ動く“傷心と葛藤”を、

愛海・刹那・光世・飛香を通じて、

それぞれの視点から書いてみました(・ω・)

きっと皆さんの心の中にもあるいろんな傷心と葛藤。

その感情に苛まれながらも古傷を抱えて、

人はこの世に生きてる限り、

前に進んでいかなければならないのよね(´・ω・`)

だーい好きなB'zの曲ともう一曲、

心にジーンと染み渡るような曲も、

合わせて聞いてみてくださいね(TωT)


 

↓↓↓↓↓↓

 

B'z “傷心”

http://youtu.be/vNqQSMa3FqM

 

B'z “夢見が丘”

http://youtu.be/pbnwP_MBauU

 

My Little Lover “Hello - Again 昔からある場所”

http://youtu.be/2LsYMrG1cr4

 

 

 

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愛里跨から愛を込めて恋の矢

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