ニンジンのパワーが倍増する食べ合わせ
目の健康、ガン予防、美白など体に効いて、しかもおいしい。
まさに緑黄色野菜の王様的存在の「ニンジン」。
そんな超人気食材のパワーをさらに倍増するスーパーな食べ合わせが、
ここでご紹介する「ニンジン寒天」です!
ニンジン寒天は、豊富な食物繊維が便秘を解消して、
生活習慣病につながる肥満から脱出できる特効食


飽食の時代を迎えて、かなりの数の日本人が肥満に悩むようになりました。
肥満は、いわば万病の原因です。
肥満した状態が長くつづき、体に負担がかかると、糖尿病などの生活習慣病を引き起こしたり、
膝痛などの関節を痛めたりする原因となるのです。
ところで、本来は肥満のメカニズムは非常に単純。
肥満を解消するには、摂取カロリーが消費カロリーより少なければいいわけです。
そして、なかでもいちばん効果的なのが食生活の改善です。
とはいっても、エネルギーを抑えた食事は、
満足感や満腹感が味わいにくいものがほとんどなのも事実です。
そこで、おすすめしたいのが、カロリーがほぼゼロで、しかも満腹感のある寒天の積極的な活用です。
私が肥満解消のために寒天をおすすめする理由は、
その成分中に食物繊維を多く含んでいることと、カロリーがほぼゼロであるということです。
ちなみに、食物繊維が豊富な食品のなかでも、
その成分中の8割と断然の食物繊維の含有量を誇るのが「寒天」(下図)。
また、寒天ならほぼカロリーゼロなので、たくさんとっても問題ありません。
しかも、寒天は吸水力があるため、体内でカサがふえ、少量でも満腹感が得られるという利点もあります。
すなわち、満腹中枢を刺激することで、食事の量が減り、自然とやせていくことが可能なわけです。

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大腸ガン、動脈硬化を予防する寒天の食物繊維

寒天の8割を占める食物繊維には、腸の調子を整える作用があります。
簡単にいうと、便秘を予防し、腸内をきれいにする力があるのです。
便秘を軽くみていると、じつはそれが原因でさまざまな不快症状が引き起こされます。
体の老廃物をため込むことで、肌荒れ、冷えなどの原因になるだけでなく、
大腸ガンにつながる危険すらあります。以下、簡単に食物繊維について説明しましょう。

1. 食物繊維は、腸のなかで水分を吸収することで、便をやわらかくし、
便のカサをふやしながら便通をよくする作用があります。
そして、腸壁を刺激することで、こびりついている便も排泄してくれます。
これが俗にいう、宿便がとれるという状態です。

2. 食物繊維には大腸内で、発ガン物質を吸着し、排泄するという作用もあります。
逆に、便通がスムーズでないと、大腸に発ガン性物質が吸収されることになります。

3. コレステロール自体も水溶性多糖類のために、吸収を阻害され排泄されます。
その結果、血中のコレステロール値が下がり、動脈硬化の予防にもなります。

ニンジンと組み合わせて活性酸素を不活性化させる

そして今回、私がとくにおすすめしたいのが「ニンジン寒天」。
ニンジンには、体に害を及ぼす、活性酸素を不活性化してくれるβ-カロチンが豊富に含まれています。
ニンジンのβ-カロチンと寒天の食物繊維の組み合せは、栄養的にも非常にすぐれたものです。
ニンジン寒天は見た目にも鮮やかで食欲がそそられます。
ニンジンをすりおろして利用するので、β-カロチンの効率的な吸収という意味でも効果的です。
また、ニンジン寒天は独特のニンジンのクセやにおいがありません。
ふだんはニンジンを嫌い、というかたでも比較的、抵抗なく食べられるのではないでしょうか。
以前は、ひじきなど海藻類が日常の食卓に上り、日本人は食物繊維を豊富に摂取していました。
が、食生活の欧米化に伴い、日本人の食物繊維の摂取量は減ってきています。
そんななか、長野県が全国屈指の長寿県として名高いのは、
寒天の生産地で、食物繊維を豊富に利用する食事のおかげもあるのでしょう。
現代の日本人に求められているのは、しっかり栄養があり、かつ満腹感があって太らない食事です。
ぜひ、体にやさしいニンジン寒天を生活にとり入れて、
肥満や便秘と無縁な快適な日々を過ごしてほしいと思います。
新たな研究結果も発表されたニンジン】は
ガン予防、視力アップ、美白効果が抜群の緑黄色野菜の王様


豊富なβ-カロチンが活性酸素を除去する

セリ科の根菜であるニンジンは、古くから多くの薬効があることで知られ、
広く世界中で利用されてきました。
実際、英語名「キャロット」の語源ともいわれる「カロチン」が、
緑黄色野菜のなかでもとくに豊富に含まれています。
そして現在も、ニンジンのオレンジ色を構成しているβ-カロチンの、ガンを予防したり、
目の健康を保つなど、さまざまな効能が注目を集めています。
β-カロチンが、さまざまな効能がある最大の理由に、
多くの生活習慣病の元凶である「活性酸素」を消去する働きがあります。
人間は呼吸をすることで、体内に酸素をとり込みます。
このとり込まれた酸素のうち、ストレス、酒、タバコ、紫外線などによって、
体内で約2%が活性酸素になるといわれています。
適度な活性酸素であれば、病原菌を殺してくれるなどよい役割をしてくれます。
また、通常、活性酸素は体内の酵素反応によってとり除かれます。
が、その過程で消去されずに残った活性酸素は、「毒」となって人体に多くの悪影響を与えるのです。
活性酸素の悪影響としては、
1. 遺伝子を傷つける、2. 体の酵素を失活させる、3. コレステロールを酸化させ過酸化脂質に変える、
などがあります。そしてその結果、遺伝子の変異、免疫力の低下などが起こり、ガン、
脳卒中などの生活習慣病へとつながってしまうのです。
「病気のもと」をつくり出しているといっても過言ではない活性酸素。
これを抑えてくれるのが、ニンジンに豊富に含まれるβ-カロチンなのです。

最近の研究では美白効果も証明
β-カロチンの抗酸化力は、じつにさまざまな病気を予防します。
まずは、ガン。β-カロチンを投与する実験によって、
ガンの発生率・死亡率が下がったという研究発表は、アメリカを中心に数多くあります。
また、最近の研究によって、β-カロチンに、
ガン遺伝子そのものの発生を抑える作用があることもわかってきました。
活性酸素は目にも発生します。水晶体が白く濁り、視力が低下する白内障も、じつは活性酸素が原因。
ですからβ-カロチンは、白内障の予防にも効果があるのです。
加えて、β-カロチンが体内で変化したビタミンAには、視力を維持するなど、
目の健康を保つ働きがあります。
つまりβ-カロチンを多く含むニンジンは、目の元気にも必要不可欠な食品なのです。
また、β-カロチンには、メラニンの生成を阻害することによって、肌を白くする効果もあります。
紫外線の影響で発生する活性酸素と、メラニンの生成を二重に抑えることで、肌の色素沈着を防止。
いわゆる「美白効果」も期待できます。

おすすめの摂取法と理想的な食べ合わせ
このように体によい成分がたっぷり詰まったニンジンですが、食品としての欠点もあります。
それは、生で食べたときの吸収率の悪さ。
ニンジンの細胞はたいへんに丈夫なのですが、
それを壊さないとβ-カロチンをはじめとする有効成分を効率よく摂取することはできないのです。
ですからニンジンを調理するときは、なるべくこまかく刻むことをおすすめします。
また、すりおろしたり、ジュースにして飲めば、
さらに効率的にニンジンの有効成分をとることができます。
同時に、ニンジンは油との相性がよいことでも有名。
ニンジンを油で炒めることによって、体内でのβ-カロチンの吸収率はグンとアップ。
ニンジンを食べるときは、こまかく切る・すりおろす、または、油を加えるのが基本です。
ほかの食品と合わせる場合には、とくに牛乳がおすすめです。
牛乳といっしょに飲むと、乳脂肪が食用油の役割を果たし、β-カロチンの吸収率が高まるのです。
食物繊維が豊富な寒天と組み合わせるのもよいでしょう。
食物繊維をダントツに多く含む寒天に、ニンジンのβ-カロチンを加えることは、
お肌や美容に最高の効果をもたらします。
店頭での値段も手ごろで、料理法も豊富なニンジン。
ぜひ、毎日の食卓に活用してみてください。

ニンジン寒天のつくりかた

ダイエット効果抜群、便秘も解消。簡単♪ すぐ作れる♪ ニンジン寒天のつくりかたを紹介します。

【材料】
ニンジン…1本(約150g)
粉寒天……小さじ1 1/2  水…400ml)
1 ニンジンは皮をむいてすりおろす。
ニンジンの栄養は皮の内側にとくに集中しているので、厚くむかないように注意して

2 水を入れた鍋に粉寒天を振り入れよくまぜる

3 【2】を火にかけ、1~2分煮立たせたら火からおろす

4 【1】を加え、かきまぜる

5 型に注ぎ入れ、ある程度冷ましてから冷蔵庫に。固まったらでき上がり
ニンジン寒天の作り方ポイント3カ条
 
【1】ニンジンは皮の下にとくに栄養があるのでうすくむく
【2】ジューサーはニンジンの食物繊維を得られないので不可
【3】リンゴジュースや砂糖(大さじ1程度)を加えると美味
※ニンジンをすりおろすのがめんどうな人は、市販のジュースを利用して

ニンジン寒天サラダ

【材料】 基本のニンジン寒天 レタス きゅうりなどの野菜
A 白みそ大さじ1強、砂糖・酒・酢・油各小さじ1
【1】基本のニンジン寒天をやや厚めにスライスする。
食べやすく切ったきゅうり、レタスなどとともに器に盛る。
【2】Aをまぜ合わせた酢みそドレッシングをかけて食べる

ニンジン寒天ハニーヨーグルト

【材料】
基本のニンジン寒天
プレーンヨーグルト…大さじ3
ハチミツ………………大さじ1
【1】ニンジン寒天は食べやすく切る。
【2】にヨーグルトをまぜ合わせる。好みでハチミツを加える。

コロコロニンジン寒天
【材料】(2人分)
基本のニンジン寒天
ニンジン…1本
粉寒天……小さじ1 1/2
水…………400ml
【1】ニンジンは皮をむいてラップでくるみ、レンジに2分ほどかけやわらかくする。
【2】小鍋に水を入れ、粉寒天を振り入れて、よくまぜ合わせたら火にかける。
【3】1~2分煮立てたら火からおろし、型に注ぎ入れ、コロコロに切ったニンジンを落とし入れる。
【4】そのまま冷やし固める。お好みでハチミツや黒蜜をかけて
コラーゲンプラス 50本入り