年に一度の集まり

年に一度の集まり

以前、一緒に働いていた彼女からお正月にラインを貰いました。

彼女は御長男と結婚され、息子さん二人みえますが、息子さん達がある程度成長されてから離婚され、今は息子さん達も成人し独立され皆全員別々に暮らしてみえます。

彼女に息子さん達の写真を見せて貰った事がありました。

先日私がいつもお世話になっている近所のソフトバンクショップに行った時たまたま対応して下さった若い男性が、彼女の御二男さんにそっくりでした。そして書類の字がまた彼女の字にそっくりでした。彼女は体型もまあるいけど、字も角の無いまあるい、まるで印鑑を押したように揃っていてとても綺麗な字です。どうやったらあんな綺麗な字が書けるのかといつも思っていた私です。

御二男さんはソフトバンクに勤めてみえると言う話は以前から聞いていましたのでひょっとしたら彼女の息子さんかと思ってその話をしました。

すると彼女からの返信は、こうでした。

彼女自身も以前の所から引っ越して今は別のアパートにおり、二男は多分○○市の方に居ると思うけど、よくわかっていなくて・・・と言う返事でした。

たまたま元日は毎年恒例の、ご実家で年に一回だけ親戚が集まることになっており、今日ちょうど一年ぶりで息子と会うから聞いてみるねと言ってました。

彼女は御二男さんとは殆ど連絡はしておらず、どこに居るのかもハッキリ知らないし、どうしているかもよく分からない。御二男さんはまだ独身だと思います。

でも、御長男さんはすでに結婚されており、可愛いお孫さんもみえ、年に数回お互いに行き来をされ、彼女は御長男家族と会えるのを人知れずそっと楽しみにしているのがいつも伝わってきました。

彼女はこの「命の絆の法則」を知っている訳でもなく、たまたまそういうふうに暮らしている訳ですが、そんな彼女に言いました。

お互いに執着せず自立していて、御長男さん家族とはたまに行き来し、素晴らしいお母さんだねと。

すると彼女から返って来たのは、

私は素晴らしいお母さんでもなんでも無くて、自分の事で精一杯なだけです😥情けない母親なんです(#^.^#)と。

確かに自分の事で精一杯であり、経済面、精神面どちらにおいても息子さん達に頼ることもなく、自分一人で生きて行くことで必死だろうと思います。仕事も相当ハードな筈です。そんな中、時々体調を崩す事もあった彼女。

彼女は御二男さんを引き寄せる訳でもなく、御長男夫婦とだけは年に数回行きすることを心ひそかにとても楽しみにし、彼女の口からお嫁さんの愚痴を聞いた事も一度もありません。息子さん御夫婦とお孫さんに会える喜びの控え目な話しか聞いた事がありません。