なぜ向こう三軒両隣?
田舎の方に行けばまだご近所や地域での助け合いによる生活が残っていますが、それでも昔に比べればだんだんとそういう慣習も無くなりつつあります。
交通も便利になり、通信網も発達し、お隣り近所と助け合わなくても遠くの身内とも簡単に連絡や行き来が出来ますので、わずらわしい他人様とのお付き合いをするよりも気心の知れた身内と付き合っていた方が楽だと言う事もあるのでしょう。
弔いにしても、昔は地域の人達がお棺をかついで結構遠いお墓まで運び、穴掘りも当番制で協力しながらやり、食事の支度も皆で分担しながらやっていましたので、喪主のお宅は知らない間に近所の人達の助けによって色んな事が済んでしまっていました。
ただ、四十九日の時はそのお返しに今度は喪主側が地域の人をもてなすのでした。
でも、現代は葬儀屋さんや火葬場の方でやって頂けますのでそういう手間は無く、地域の人達が料理を作らなくてもお寿司などのパックなど色々揃っており、全てが便利になりました。
でも何故今また向こう三軒両隣の大切さが見直されているのでしょう。
それは、確かに身内同士だけでやった方が気兼ねなく、わずらわしさもありませんが、身内同士が集まると必ずもめ事が起きるからだろうと思います。
亡くなれば、相続の問題が発生します。
普段疎遠にしていた長男夫婦との間のすれ違いが益々深まったりもするでしょう。
親が亡くなり、どちらか片親になれば可哀そうと言うことから、兄弟姉妹の間でみなが色んな事を言い出したりもするでしょう。
その結果、長男夫婦との間や、兄弟姉妹との間で色んなもめ事を作り出し、それが『魂』を介して、子供や孫や、更には色んな親戚に影響を及ぼしていき、蟻地獄の様になって行ってしまう。
「向こう三軒両隣」と言うのは、ただの古い風習ではなく、身内同士が集まれば必ずもめ事が起きていく事を防いでくれるための智慧でもあるのでしょう。
それによって、身内同士が勝手な事を言い合って余計な揉め事を作らず、ちゃんと距離を置いてお互いそれぞれが自立をし、良い関係を保ち、秩序が保たれ、
「親しき中にも礼儀あり」の関係が成り立っていくのでしょう。
そして、皆が守られていくことに繋がっていくのだろうと思います。
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