須賀先生一周忌


6月1日午後8時30分、全国にあるスガスタジオで一斉に

須賀先生を偲び黙祷が行われた。


先生が旅立ってから、あっという間の1年。

未だに、突然電話が掛かって来そうな気がするが、

スタジオに飾られた写真を見る度に、認めなければならない

現実に戸惑っている。


レッスンの終わったばかりのスタジオに次々とあつまってくる

人達に悠一朗先生が深く頭を下げて黙祷が始まった。

僅か1分間の時間がとても長く感じられて、

気が遠くなってしまいそうになった。


スガではこの日を、先生が光の中に生まれた、誕生日と呼んでいる。

命日を誕生日として祝ってもらえる事の素晴らしさ。

これこそが、國友須賀の生き様を象徴しているのだろう。


キリストが復活した話は眉唾だが、こんな誕生日こそ

真の須賀復活である。



嘗てのインストラクターと共にスタジオの若手が踊りだす。

いつしか、セントラル94が始まり、須賀振付の「よさこい」を

一気に連舞。

在りし日の須賀先生の顔が脳裏を掠める。

横で見ていた明神さんが、目を細めて笑みを浮かべている。


地方車の上から最も多く須賀先生に光を届け、見守ってきた人。

彼も私同様時代時代の曲に合わせた先生の舞姿を

思い出していたのだろう。


國友須賀の魂は確実に生まれ変わって、私たちを導いているのを実感した。


11時54分その瞬間に再び黙祷を捧げて、スタジオを後にした。


.............と言いたいが(笑)実際は悠一朗先生、千賀先生の3人で

思い出話に花が咲き、1時近くになってしまった。



國友須賀が広げた「よさこい」の夏が


すぐそこに来ている。






                      窪内記