小学低学年の頃

熱を出した

 

お母さんが仕事を早退して学校に迎えに来てくれた

思わず顔がニマ~としてしまう

 

病院の帰り一緒にスーパーに行って

「何か食べたいものある?」と聞いてくれてお菓子を買ってくれた

 

帰ってからも寝ている私の様子を何度か見にきてくれた

 

 

普段母親にかまってもらえなかった私はこの出来事がすごくすごく嬉しくて

それから2回仮病を使った

 

 

でも2回目のときはさすがにもう以前のような優しさはなかった

 

寝ていても全然様子を見にきてくれない

こそっとキッチンへ行くと「いつもの冷たい母親の後ろ姿」があった

 

それ以来私は仮病をやめた

 

 

 

と思っていたが実はやめていなかったのかもしれない

 

 

満たされないまま成長をしていく中でいつからか今度は「心の仮病」を使うようになり

それが今の愛着障害やアダルトチルドレンに繋がっていったのではないかと思っている

 

 

誤解してほしくないのは

心の病気やアダルトチルドレンそのものが仮病だと言いたいわけじゃない

 

 

 

これはアドラー心理学に通ずる考え方であって

 

愛着障害やアダルトチルドレンになる原因が「親に愛されたいかまってもらいたい」という気持ちを表現するためであると考えれば理屈では一種の仮病と似たようなものなのであるという話

 

 

小学生の頃の私がやった意識的な仮病ではなく無意識的な仮病

それが自分の手に負えないほど蝕んでいき本当の病気になっていったのだ