山本容子さん文も絵も描かれた

ほんっとに楽しい絵本もご紹介♪

 

絵本『おこちゃん』
山本容子
小学館
1996.3.1初版

 

 

 裏表紙のこの画、好き♡




【説明】より

子どもは子どもらしくのびのびと育ってほしい…。そんな願いをこめて、版画家山本容子が自らの幼い頃のエピソードで描く、おこちゃん一家のなつかしい日々。


*****

おこちゃん おこちゃん
○○がすきなのね

そうよ □□もすきなのよ
(□□には犬のゴロー、じいちゃん、ばあちゃん、とうさん、かあさんが入ります)

だって△△だからよ




それをみた□□は
びっくりひっくりかえったのよ。


と、どこか童謡「ぞうさん」に似ているフレーズ。

読んでてびっくりひっくり笑える。


「子どもはのびのび育ってほしい」という願いから作られたとのことですが、このおこちゃんの、のびのびさはハンパない。家族みんなは、そのことにびっくりひっくりしているにもかかわらず、おこちゃんの全てを受け入れていることに、私はびっくり!!

天真爛漫、天衣無縫、子どもらしい子ども・・
絵本の中で見ると、ほんと憎たらしいほど可愛い♡


でもわたしはきっと、子育て中それをおおらかに受け入れられるほど器が大きくなかった。おこちゃんちの家族を尊敬してしまう。こんなふうに子育てできてたらと思う。今も器はちっちゃいまんま。子どもたちの器が大きくなっただけのこと・・。
 


「ようこ」という名を、「よおこ」と聞いた容子さんが、自分のことを「おこちゃん」と言ったのが、この呼び名のはじまり。



絵もことばもエピソードもびっくりひっくりかえる絵本です。