本当に体がかたいと腰痛になるの?
腰痛で病院や整体などに行くと、「体が硬いから腰痛になる。ストレッチをしっかりしなさい」と言われた人も多いのではないでしょうか。
確かに、臨床上の経験では腰痛の方は体が硬いことが多いような印象があります。
でも、本当に体が硬いと腰痛になるのでしょうか?体がグニャグニャに柔らかい体操選手やフィギュアスケートの選手だって、腰痛に悩んでいる選手は本当に多いです。
私も、昔から身体は柔らかい(前屈すると、足と頭がくっつきます)ですが、重度の腰痛を抱えていました。
逆に、信じられないほど硬くても、腰痛なんて感じたことないという人もいます。
それに、どれくらい体がかたいと腰痛になるのか、科学的な根拠は無いに等しいです。
じゃあなんで硬いと腰痛になるといわれるのか…
それは、硬さがある場所によって、負担のかかり方が変わるからです。
硬いということは、動かなくなるということ。動かなくなれば、それをカバーして逆に動きすぎてしまう場所があるということです。
大切なのは、自分はどの筋肉が硬くなっているのかを知って、その筋肉をストレッチすること!!
今回は、簡単な姿勢のチェックで、あなたのどの筋肉が硬いのかを予測してみましょう。
~あなたはどのタイプ?姿勢を5つに分けてみた~
1.正常の姿勢
2.反り腰
3.猫背
4.フラットバック
5.スウェイバック
1.正常の姿勢
一般的に正しい姿勢というのは、横から見たときに、耳たぶ、肩、骨盤、太ももの中央、膝のやや後ろ、外くるぶしの前側が一直線にならんだ状態をいいます。
壁際に立って、腰と壁の間に手を入れてみてください。正しい姿勢では手のひら1枚分くらいの隙間が出来ます。
この時に背骨は、頚椎(首の骨)は前反り、胸椎(背中の骨)は後ろ反り、腰椎(腰の骨)は前反りというパターンをとります。このようにたわんでいることで、脳や神経の衝撃吸収の役割を果たしてくれています。
2.反り腰
腰椎の前反りが過度になってしまうパターンです。
元々反っている形状をした腰に、さらに過度な負担がかかっています。
壁際に立って、腰と壁の間に手のひらがスカスカ入ってしまう方は反り腰か、スウェイバックの姿勢です。
さらに、頭が壁につけられる人は反り腰、つけられない人はスウェイバックの姿勢といえます。
反り腰の場合、硬い可能性が高いのは背筋・もも前(腸腰筋・大腿直筋)です。こいつらが突っ張てしまい、腰の反りが強くなってしまします。
3.猫背
背骨の反りが減って、頚椎、胸椎、腰椎が丸まっている状態です。
本来であれば反っているはずの腰が丸まってしまい、そのギャップで負担が増加します。
デスクワークやタクシードライバーなど、普段から座って過ごす時間が長い人に多い姿勢です。
壁際に立った時、腰と背中に手が入らない人は猫背かスウェイバックの姿勢です。
さらに、頭が壁につけられる人はスウェイバック、つけられない人は猫背と分けられます。
猫背の場合、硬い筋肉は腹筋、もも裏(ハムストリングス)、胸筋であることが多いです。もも裏の筋肉が腰を丸め、胸筋が胸を丸めてしまします。そうすることで腹筋も縮まってしまいます。
ちなみに、猫背の人は間違いなくといっていいほど肩こりもあります。
4.フラットバック
これはあまり耳にしないのではないでしょうか。
フラットバックとは、本来あるべき背骨の反りが減って、真っすぐに伸びている姿勢です。
一見すると、スラっと体が伸びて良い姿勢に見えるのですが、実は腰にとってはとても負担のかかる姿勢です。
本来は反っているべき骨が伸びてしまっているので、周りの筋肉たちはちぐはぐな状態になっています。
壁に立った時には、腰に手が入らず、頭はつけられる方はこの姿勢です。
フラットバックで硬い筋肉はもも裏(ハムストリングス)、肩甲骨周りの筋肉です。
5.スウェイバック
これもあまり聞かない言葉だと思います。
スウェイバックとは、背中の丸まりが強くなった姿勢のことです。背中が丸まることで、腰と首が前に出ている状態です。
壁に立った時は、腰はスカスカ、頭もつきません。
スウェイバックの方はもも前(腸腰筋・大腿直筋)と、背筋が硬い場合が多いです。
まとめ
壁に立った時に…
腰が 付く 頭が 付く フラットバック
が 付かない 猫背
腰が 付かない 頭が 付く 反り腰
が 付かない スウェイバック
硬い筋肉は…
2.反り腰 もも前(腸腰筋、大腿直筋)、背筋
3.猫背 もも裏(ハムストリングス)、腹筋、胸筋
4.フラットバック もも裏(ハムストリングス)、肩甲骨周り
5.スウェイバック もも前(腸腰筋、大腿直筋)、胸筋
となります。
あなたはどのタイプでしたか?
一言に腰痛といっても、姿勢によってストレッチする場所が違うことが分かっていただけたと思います。
これを知らずにやみくもにストレッチをしいても、効果は半減してしますかもしれませんね!
これに合わせて、姿勢タイプ別、弱い筋肉を見ていただければ、トレーニング、ストレッチのポイントを明確にできますね!
https://ameblo.jp/arigatou468/entry-12416030469.html
ぜひあなたの姿勢のタイプをチェックしてみてください!