書棚の整理をしていたら、思い出深い本を見つけました。

ゲーテの言葉。
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18歳の悩み多き頃。あることで、これから自分は生きていけるのかなと悩んでいました。

そんな時、兄が持っていた本をあさっていると、たまたまこの本に目が行きました。

それも本の中のわずか4行。

心配を捨てたまえ
それで何事もはかどる。
空が落ちても、
ひばりは逃げる。


それも、最後の2行。

空が落ちても、
ひばりは逃げる。


私にとっては、ホッとする言葉でした。

たとえどんなことが起きても、逃げ場があるような気持ちになりました。

この言葉を口癖のように繰り返したことで、今の自分が存在していると思います。



以前、英語の教師をしていた頃、こんなことわざがあるのを知りました。

If the sky falls, we shall catch larks.
「空が落ちて来たらヒバリがつかまえられる」=「取り越し苦労は無駄」

どうもゲーテはこのことわざに掛けて作った言葉のようです。

もし、先にこのことわざに出会っていても、ピンと来なかったかも知れません。

ゲーテの言葉が、今でも私にはホッとできます。



ひばりが鳴いていたら、「何も心配いらんよ~。空が落ちたら、逃げていけばいいからね~」って言ってるのかも知れません。



「若き私の悩み」のお話しでした。