こんにちは。
お盆になりましたね。
実家の墓参りに行ってきました。
我が家にも仏壇があります。
遠方に墓があり、今日は旦那さんが仕事なので、墓参りは休みになってから行きます。
義母は亡くなりましたが、義父は元気です。
義父は旦那さんが成人して、だいぶ経ってから再婚しました。
旦那さんにとって戸籍上では、母がいます。
私にとっても義母になるのですが、義母は亡くなった義母であり、お義母さんとはいまだに呼べません。
旦那さんには弟がいますが、弟が知る母はおぼろげで、物心ついてから数年の記憶しかありません。
旦那さんとは少し年が離れていて、弟がまだ小学生の時に旦那さんは高校を卒業して、父親から家を出るよう言われたので、会うことはなくなってしまったようです。
義母が亡くなってすぐ、私の母が
「弟に連絡しなくて良いの?」
と聞いても、旦那さんは
「連絡されても弟が困るだけだから」
と言っていました。
母と私は、旦那さんには内緒で弟に連絡をとるために、旦那さんの実家に弟の友達と名乗り、弟の勤める会社を聞くことができました。
弟の会社に電話をすると、弟は不在だったのですが、何故か「もしかしてお兄さんの奥様ですか?」と言われました。
弟は、兄の話をしていたのでしょうね。
会いたいという想いがあったのでしょう。
すぐに連絡がきました。
兄の妻ということ、お母さんが亡くなったことを伝えました。
遠方で暮らしている弟は、
「葬儀には出られないけど、すぐに行きます」
と、葬儀が終わってから会いに来ました。
旦那さんは、弟には母さんが自ら命を断ったことは隠したいと言ったので、心筋梗塞で亡くなったことにしました。
兄弟の涙の再会でした。
そして、まだ幼い時に居なくなってしまった、お母さんとの悲しい再会にもなりました。
義母が亡くなったことで、弟と再会し、弟から父親に会うよう促され、父親との何十年ぶりの再会にもなりました。
それからは毎年、8月13日にお墓参りで会うようになりました。
昨年、弟がふと会いに来ました。
旦那さんは口を滑らせ、義母が自ら命を断ったことを話しました。
弟は、「びっくりしたけど、これで点と線が繋がった」と納得していました。
2ヶ月程前、弟から旦那さんに
「お母さんのことを書きたいと思います。書けたら読んでください」
と連絡があり、それがこの前届きました。
まだ幼い頃の母親との思い出が、びっしりと綴られていました。
旦那さんは涙が止まりませんでした。
生きているうちに、会いたかっただろうな。
会うという行動を、私なら起こしますが、皆が皆、そうではないし、「遠くで見守る」を、義母も弟も貫いたんですね…。