生殺与奪権

当然お客様にあるが

将来も事業の営みで生きて行く気概を持つ経営者において

自分の意思で生も死も決める事ができる

資産を憂うな 事業を憂えよ

事業家の方にとっては当たり前の話ですが

事業とは生産営利などの目的をもって継続的に行う業、とあります。

言葉のルーツは世界最古の書「易経」とも言われています。

その時のより、人のいける意味の一つとして

 

付加価値を生む事・創り出すことの行いを説いていたわけです。

現在、事業という業について認識を問い直す時に来ているのでは無いでしょうか。

コロナの関連補助金の中に、事業再構築補助金があります。

大きな要件の一つに、事業の抜本的変換があるそうです。

いわゆる現行事業と大きくかけ離れた事業への変換が求められるわけです。

平時であれば、到底できない事業変換がこの様な補助金で補うことが出来れば、変換しやすくなるのです。

このコロナ禍で、大きなダメージを受けた多くの事業禍

 

並びに関係者の皆さんには是非頑張って、新たな境地でのご活躍をしていただきたいと思います。

さて、人とは有事になって初めて先を憂う何とも悲しき生き物なのでしょうか。

否、事業家においてはそれではいかがな物かと思うわけです。

かつて建築業界に身を置いていた私は、ある方に真剣な顔で

 

「これからは人口減少なのだから何とか会社をコンパクトにして、いかに継続するかを考える様に」と言われました。

社長就任を間近に控え「さあ、これから厳しくなるが実力次第の世になる。どうして成長していこうか!」

 

とワクワクしていた私は、いきなりその様な言葉を聞き

 

ショックのあまり開いた口が塞がらないどころか、とても悲しくなってしまいました。

私の企業改革の伏線は、この言葉にありました。

 

良し悪しではありません。

 

戦後復興をされて来られた大先輩方の中にあり、その恩恵に日々成長させていただいた方にしてみたら

 

無理もないことかも知れません。

いつしか事業を求めず、資産保全を中心とする社風になっていました。

 

資産保全というのは決められたルール・商慣習なども含みます。

 

社会に対する大切な慣習は必要ですが、自社の常識は社会の非常識ということがとても多いのです。

もう一つ、社長は自社の資産(貸借対照表)がとても重要なのですが

 

資産の運用という面でも事業欲の少ない方は運用欲も少ない様に感じます。

 

「本業が大事」と言う方ほどRisk Takeが出来ない方が多い様に感じ

 

そんな方ほど年収減少や更新に跡を譲る事が遅い傾向もあります。

そんな経営者が、今こんなことを言ってみたりするのです。

 

「せっかくの補助金だからうちも何か申し込んでみるか」と、、、

全くもってナンセンスです。

 

この保預金はこのコロナで事業が立ち行かなくなった方達のためにある物です。

 

もう一つ、平時から先に対する備えを行っていたが中々資金面で都合がつかなかった企業様のものです。

 

原資は当然国民の税金です。

日本は経済の分野で欧米や中国から10年は遅れていると言われています。

 

ITに関しては台湾・韓国にもリードされているのです。

 

何故その様な事が起こったのか、振り返ってばかりでも仕方ありませんが

 

このままではコロナの終息後にはさらに悲惨な状況があるかも知れません。

もっと、新しい人材を登用するべきです。

 

どんどんチャレンジさせる。

私の周りにはガンガン若手登用を行なっている経営者様がいます。

そして、もっと凄いのは「若い連中情けなし」と

 

どんどんRiskをとってチャレンジする経営者もいます。

 

まさに事業で生き甲斐を感じてますし、楽しそうです。

 

決して若者のフィールドを奪うわけではなく、同じ目線で本気で喧嘩をしている様です。

今こそ事業を起こす時です。

 

資産管理している場合ではありません。

 

資産は正しく運用しましょう。

そして事業家は事業家らしく、自社の提供できる付加価値は何なのか。

 

何をもって自社は覚えられたいのか、深く自分の心の声に耳を澄まし、行動を起こす時です。

あなたはいかがですか。