知覧をご存知でしょうか

 

鹿児島県南九州市にある、とても風光明媚で長閑なところです。

 

武家屋敷が立ち並び薩摩時代の歴史を感じさせます。

 

77年前、この地から436名の特攻隊員が沖縄の空に飛び立ちました。

 

死を悟った隊員の皆さんが、最後の憩いの場として過ごした場所の一つが

富屋食堂(現富屋旅館)です。

 

ここでは特攻隊員の母と言われた鳥濱トメさんのご意志を受け継がれた、

鳥濱初代さんにご講和をいただけます。

 

 

4年前までは前職の社員と毎年大勢で研修に伺っていました。

 

3年前、私は実家を去り失意の中、抜け殻のような体でたった一人富屋旅館に行きました。

 

不思議に思ったおかみさんが私の元に来てくださり、私はあの縁側で女将さんの胸を刈り泣き続けました。

 

おかみさんは精一杯自分の体験談や楽しかったことをただ淡々と話してくれ、時には私を笑わせようと

冗談も言ってくださりました。

 

そして、一言こう言ってくれたのです。

「安藤さん、悲しい時は泣いてください。涙は血液と同じ。泣きたいだけ泣いたら必ず前を向ける。

だから我慢してはいけないのよ。」

 

その一言をいただき、私は多くの特攻隊員の方が思いを馳せた縁側で、心を新たにすることができました。

 

不思議なもので、今回伺ったのもお礼のつもりだけでしたが、今取り組んでいる児童教育のプロジェクトに

自信を持つ決意を得ることができました。

 

いかがでしょうか。

 

みなさんも、ここに来ると帰ってきたと感じる、不思議な場所はありますか。