『母の言葉』
『母の言葉』先日は母の日でしたね☺️母がこの世を去ってしばらく不思議なことに涙が出ませんでした悲しくて悲しくて…それでも涙は出ませんでしたしばらくして父から譲り受けた会社を去り、独立をし自分が成し遂げたいゴールに辿り着くためにどの道を通って進むか、どうやって家族を養っていこうか思い詰めていた頃のことです母が亡くなる数年前からこれまでの間自分は仕事のことしか考えてこなかったと母の死さえ真正面に受け止めていなかったのかと私はどれほど愛情のかけらもない人間なのかと自問自答した瞬間母の写真の前で涙が溢れましたなんの前触れも無く慟哭する私を見た息子達はさぞ驚いたことでしょう亡くなる数ヶ月前、病床の母は私にこう言いました「あなたね、会社を継ぐだけが人生じゃないわよ」父の後を継ぎ血気盛んに仕事をしていた私は、母の言葉に激しく憤りましたしかし結論、母の言う通り、、、笑寝食を忘れ事業に勤しみながらも、どこか主体的になれず怒りのエネルギーで仕事をしている私を見て、母はそう言ったのかもしれません私はその後、再度父にバトンを戻し現在は弟がバトンを継いでくれています寂しくないと言えば嘘になります声を大にして言います事業承継は本当に素晴らしいからです!幾世代に渡って理念を共有し、ビジョンを追い続けるこんなに素晴らしいことはないと思います(正直、事業承継はビジネスとして割に合わないと打算で考える後継者が最近ではとても増えています)私は違った形で事業承継をご支援する人生を選択しました母が引き寄せてくれた、素晴らしい人々と共に事業承継の大きなつまずきの要因の一つに、親子関係の悪化がありますズバリ申し上げれば、理屈で片付けられることでは無く、人間性の問題です命のバトンと事業のバトン、二つあるので複雑で難しいのは当然ですですが、難しいからと言って放置してしまい大切な相手の心に向き合おうとしないケースがなんと多い事か誤解を恐れずに私が経験上「人間性」だと申し上げる所以はここにあります私は必死でご支援致しますがこの大事なポイントを親子自らの力で乗り越えていかない限り決してうまくいきません上手くいっているつもりでも、見えていないこともあるのでご注意をかく言う私もそうでした…事業承継の素晴らしさそれは命のバトンを事業で表現できる所にありますそのような大切なことを私は母から教えてもらいました今でも、母は私の心で生きています人は大切な人の心の中で、いつまでも生き続けることが出来る事業承継の要諦もそこにあるのですKEN Career Consultant事業承継 後継者パートナー安藤謙一郎