あ~~~救われたい | 猫バカ大王

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幸せ招き猫神様と暮らす



3週間も入院しているといろんなことを観た


真夜中(病院は9時消灯 11時過ぎは真夜中)

私がいる部屋に 患者が一人入ってきた

『こんな真夜中に 患者が入ってくるんだ?』

真夜中に 患者の大部屋移動は基本しないはず

不思議だった


翌朝 大きな声で 看護師さんを怒鳴りつけているジジイがいた

「飯が 不味い ご飯の炊き方がなっていない

俺が 米の炊き方を教えてやる!

こんな不味い米食わやがって」


どうやら このジジイがやって来て

他の患者さんが 出されてしまったみたい


自分が気に入らないことがあると

大きな声で 怒鳴っているのが聞こえてくる


看護師さんが 廊下を歩きながら

「あの人は ああゆう人だと思わないとね」っと話していた


このジジィの退院の日

大きな声で怒鳴りまくっていた

「俺は 帰るんだ! バカ野郎!」


「○○さん 家族が迎えに来るまで待っていてください」


「うるさい 俺は帰るんだ! バカ野郎! 運べ!」

ジジィ 車椅子


「だから 家族が迎えに来るまで ベッドで待っていてください」


「いいから『運べ!』っと言っているんだ! バカ野郎!」


「まだ 家族の方が 来られていないから ここで待っていてください」


「うるさい 『運べ!』

俺をこんなカラダにしやがって バカ野郎!」

自力では 車椅子に移れない


私は 

『このクソジジイ 泣いている』 っと感じた


自分の力で 歩くことが出来ないカラダになっていた

車椅子にも 一人では移れない

今まで自由に動けたカラダが

自分の自由にならない


ざまーみやがれ

怒鳴ってばっかりいるから

そんなカラダになるんだよ!


でも

このクソジジイ

声が 泣いている


大きな怒鳴り声

人を威嚇している

でも

自分のカラダが 自分の想うように動かせない不安

自分の力で歩けないもどかしさ

悲しさに溢れた怒鳴り声


このクソジジイ

威張って わがままで 想い通りに生きてきたのだろう


自分の想い通りに動かせなくなってしまった自分のカラダ

情けなさを 自分の中で一杯感じているんだろう

それを ストレートに感じることが出来ないから

余計 大きな声で怒鳴り散らしている

でも

声は泣いていた


人間って 悲しい存在

救われたい!


神や仏に 救われたい

マリア様に 救われたい


不安と恐怖に包まれても

この世が 

愛に満たされていることがわかれば

この世が 

優しさに満たされていることがわかれば

救われる


神と仏とマリア様が さしのべている手が 見えない

不安と恐怖に包まれたまま

地獄を歩み続ける


あ~~~救われたい

この地獄から 救われたい

あ~~~救われたい


今まで 実践してきたのに

すべてが水の泡

こんなカラダになって

失望と絶望を感じて

私が 一番 救われたい

神も 仏も マリア様も 信じられない