子どもの頃
世界は広く、大きく、無限に広がっていた。
無限の中で、何でもできると思っていた。
だけど、何もしてこなかった。
できると思っていたから、何もしなくても
できている気分になっていたみたいだ。
30歳になった。
世界はそんなに広くなくて、とても現実的なところだった。
無限なところもあるだろうけど
知らない世界もあるだろうけど
知らないまま、一生を終えるなんてよくあること。
そして、何かをしなければ
何もできないままだと知った。
何もできない、そう思ったら
何かしたくなった。
祈るだけじゃなく
願いだけじゃなく
遠くの場所からじゃなく
そこへ行って、なにもできなくても
行っただけの自己満足でも
行きたくなった。
世界に出る為の
力が欲しいと思った。
何もできないと、知ったとたん
何かしたくなるなんて
あまのじゃく?
違う違う
やりたいことが、できる世の中だって
知ったんだ。
やっていいんだ!
できるんだって、教えてくれた。
そういう人生を生きると決めたんだ。
とても、不安だけど
家族には負担かけるけど
みんなにも、あんまり会えなくなちゃうけど
さみしいけど
もっと、ぬくぬくしたいけど
動き始めた。
道は開いた。
いざ、ゆかん。