自分の母親が
餓鬼のように見えた

職場の女性がいう

パーキンソン病の
お母さんの世話に土日は
泊まりに帰る

足が上がらないから
あちこちで転ぶ
痛いから湿布を
全身に貼ってくれ!といい
まだ痛いから
包帯でぐるぐる巻きにしろ!
カバンを取りに行って
また転ぶ

例え小さな親だって
脱力していれば
動かない

ゆっくりゆっくり服やら
敷物やら引っ張って
布団をらしき
その日は
転んだ場所で寝かした


そのどんな姿も
餓鬼に見えて
悲しいような恐ろしいような
気持ちになった

どんどん出来なくなる事が
増える親にも
老いていく自分にも
悲しくなった


遠くを見て語る

同居の義母の世話をして
孫の送り迎えをして
週末は親をみて

一回り小さくなっている

次は
旦那さんがわがまま放題に
なるだろうか

ものはあの世には持って
いけないから
どう生きたか、
自分の人生を楽しめたか
悪事を働いたか
良い事をしたか

そんな体験しか
持ってはいけない

たくさんのダイヤを持つよりも

たくさんのお花を

飾る方がいい



どうか

自分の人生を楽しんで

隙間時間には

友達とも会えますように


素敵な時間が

沢山できますように

と祈る