昨日の続きです。
嫌な予感しかしないグリーンリバーのモーテルで
疲労と頭痛からか夫はすぐに寝始めました。
私もすごく疲れてはいましたが、なぜだか眠れず。
翌朝は5時前に出発して一気に次の目的地に行かないと！
と焦れば焦るほど神経が昂（たかぶ）って眠れません。
換気をしてもタバコ臭さに気分が悪くなりそうな部屋で
何か嫌な予感を感じ、何度か夫の名前を呼ぶけれど
夫は熟睡していて起きません。
そうこうしているうちに私も意識が落ちかけまして
目を閉じてしばらく経った時、突然頭の中に
赤ちゃんを抱いたネイティヴアメリカンの
若い母親の姿が！
（写真はイメージです。 Daniel Brami さんのツイッターからお借りしました）
この若く美しい母親は
「ここまで人は恐ろしくなれるのか？」
と背筋が凍るほど物凄い形相をしていて、
憎しみや恨みを体全体から放出しているようでした。
その顔を見た瞬間、私は悟りました。
「ああ、この子は赤ん坊と共に殺されたのだな」と。
彼女はずっと私を睨みつけながら
溜まりに溜め込んだ恨みや憎しみ・悲しみを
私にぶつけているようでした。
最初は怖いと思った私でしたが、
徐々に彼女の無念の思いを感じ取り同情へと変わり、
なんとか成仏させられないものかと思い始めました。
とは言え、除霊などやったことがありませんし
どうすれば成仏させられるかもわかりませんが、
「どうか光の見える方向へお進み下さい。
アナタを待っている方々がいらっしゃいます。」
と言えば良いと以前に聞いたことがあるのを思い出し、
彼女を説得するように何度も何度も
その言葉を繰り返していると、彼女の表情が次第に
和らぎ出し、最後には溢れるような笑顔になりました。
そしてスーッと姿を消しました。
もしかすると旦那さんに会えたのかな？
最後に見た笑顔はとても可愛らしく嬉しそうで
ああ良かったなぁーと思いながら私は眠りにつきました。
