テーブルとの出逢いから感じたこと | 小林昭子の日記

小林昭子の日記

長らくご愛読ありがとうございました

時を経たテーブルと出逢いました。


あまりにも素敵です。こんな質感は今すぐ作ろうと思っても作れません。うちに連れて帰りたいなと思いました。

家と相談することにしました。既存の家具たちとも会議です。あの子がうちに来たらどこに迎えるか。サイズ感はどうか。メジャーを持って各部屋を回り、使い方をイメージしてみます。

わたしは模様替えが得意なので、なんとなくサイズをはめることならできそうでした。けれど、ほんの少し、違和感を感じました。

その時、思い至ったのです。
「わたしの好きなテーブルのテイストって、もっと繊細な感じだな。足が細くて、天板に丸みがあって。ひとりで楽に模様替えできる軽さで」

とはいえ、出逢ったこの子のことも、大好きなので、かなり悩みましたが、結果、諦めることにしました。つらかったです。好きなもののピラミッドがあるとしたら、上から10パーセントの部類に入る素敵さですから。

でも、これから、ピラミッドの頂点にあるものだけを追求しよう、と小さな決意をすることができました。

「いまはこれでいい」
みたいな感覚が少しでもあるなら、テーブルに対しても、失礼な話です。この子のことを唯一無二の存在として愛してくれるオーナーさんと出逢った方が、きっと幸せになれるでしょう。

インテリアだけじゃなくて、今後、すべての場面で、その感覚を大切にしていこうと思ったのです。