えんじぇる補完計画 | ノートップの純カラリーチですが、何か?

ノートップの純カラリーチですが、何か?

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社会派ブログ
無駄な時間を過ごしたいあなたへ…

ノートップ『何か…こーやって一緒にいると落ち着くし、素の自分でいられる

俺達って似た者同士だと思うんだよね

付き合ったとしても上手くやっていけそうじゃない?』





女『…ありがと。』







…ありがと。




ありがとって言ったよ…な



しかも、『。』がついてた

もしかしたら…イケんじゃねぇ?










彼女と知り合ったのは、通学に使う始発の電車の中


野球部の朝練の為に、この6:41分発の始発に毎朝乗っていた


もう毎日が苦痛と睡魔の連続






『甲子園』







この目標がなかったら完全なるドM



そんなドMの精神が蕾から開花しようとしたそんな頃





目の前に一羽の蝶々が…





男子校に通っていたノートップからすれば、


禁断の女子高生と言う名のえぇぇぇんじぇる



毎朝、同じ車両で読書をしている

姿勢正しく、黒髪のロング

とても品がある



ド…ドストライク














ストライク4つ


いただきましたっ





さぁ、僕の花びらに飛んでおいで



朝のこの憂鬱な時間が至福の時間へと変わった瞬間だった




こーなったら、悪い虫がつく前に何とかしなければっ

これは、男としての使命ですよ


し  め   い




可憐な女性を護る為、今こそ立ち上がる時



こーしちゃいられない

えんじぇる補完計画の実行だ




step.1~僕はここにいるよ~

まずは視線を合わす
視線が合うまでガン見
合ったら逸らす
それを何度も何日も繰り返す


ノートップと言う謎の生物が存在する事をアピールする




step.2~目と目で通じ合う~

存在をアピール出来たら…

ハニカミながら目線で挨拶
相手が目線であいさつを返すまで繰り返す


僕は君にとって害がない生物だよ…

今のところは・・・ね…をアピール




step.3~いつも逢いますね…~

あっ!今日も逢いましたねって感じで
軽い会釈をする
もちろん、

ハニカミながら…






爽やか高校生をアピール
野球部で更に加点



ここまでくれば、嫌でもノートップの存在は脳裏に刷り込まれているハズ


そろそろ、色んな意味で興味を示してくる


どんな声なんだろう?
どんな人なんだろう?
何この人…キモ
毎日ウザイんですけど…



最初の興味なんて何でも良いのだ
印象が悪ければ悪いほど、そーじゃなかった時のギャップにやられるというもの


80年代トレンディードラマの法則だ




step.4~プレゼントフォーユー~

気付かなかったフリをして前を通り過ぎようとする

通り過ぎざまに、

『おっ!おはよう』とハニカム

初めての肉声をプレゼント

えんじぇるはビックリして声も出ないだろう
が、、、

それで良し。

ただし、その肉声はずっと耳の奥で響きわたることだろう…

これで、俺の顔を見る度に、この声を思い出す…


ドラえもん
サザエさん
ちびまる子ちゃん
・・・etc

これらは漫画だとしても、その声は頭の中でイメージ出来る



アニメの法則だ




さぁ、ここまできたら、いよいよ…




step.5~トークラリー~

軽い挨拶から、いよいよ会話へ繋げる
何の話をするかが大事
彼女がいつも読んている本
よっし、これだ


ノートップ『おはよう!』

えんじぇる『…おは    よ』

ノートップ『いつも何の本読んでるの?』

えんじぇる『・・・・古文』

ノートップ『・・・・あ、そ、そーなんだ』



古文て…




ガタンゴトン
ガタンゴトン


窓の外ではヒラヒラと雪が舞っていた



初日のトークは、2ラリー半で終わってしまったが、
その後は少しづつ会話も増え
笑顔で話せるくらいまでになった




さぁ仕上げは・・・



告白タイム





と、その前に…


step.6~いつも見てるよ~

毎朝、挨拶から会話をしていたのに、次の日から急に顔を合わせなくする

わざと隣の車両に乗り込み、えんじぇるの動向をチェック

1日ならまだしも、2~3日続くと妙に寂しくなり、気になり出すハズ…

俺にとっても、これは辛抱だ



隣の車両からえんじぇるを覗き込む

いたいた

いつものように読書している

さぁ、今日で3日目…

俺がいない朝の通学時間に違和感を感じできている頃だな





えんじぇるは気になって気になって、

周りをキョロキョロ・・・

周りをキョロキョロ・・・








してない

全然してない


古文に夢中・・・


周りをキョロキョロしろやっ




まだ足りないのか、逆にこれがえんじぇるの作戦なのか…

そんなところが、またもや








ドストライク








ストライク22個

いただきましたっ!!



あの蝶々を捕獲するまではメゲません




この時、



甲子園<<<<<えんじぇる




夢の方程式が恋の掛け算へと変わった




このあと、

えんじぇる補完計画は数ヶ月ほど繰り返した

季節は冬から春へと変わっていった



綿密に計算された計画の準備は万全だ…

さぁ行こう


えんじぇるのもとへ…











さっき、『ありがとう。』と言われたばかりだからな


ここは一気に畳み掛けよう

男はストレート勝負




ノートップ『突然だけどさっ、俺たち付き合わない?』


爽やかさ120%でぶつける






女『…ごめんなさい』



ん、んん???



ごめんなさい?

ありがとう。の次は、ごめんなさい・・・



ははぁ~ん

これ知ってる


食事を奢るって言われても、一度は断りなさいって親に教わったことあるもん


それと一緒だな



でも、2度目には受け入れなさい

とも教わった

あれと同じ法則だな




ノートップ『そんな重い感じじゃなくてさ、一度付き合ってみようよ』



女『・・・・ごめんなさい』



2度目のごめんなさい


・・・・

・・・・


いや、でもこれは、俺の気持ちが本物かを試している可能性がある



ノートップ『いや、でも今すぐとかじゃなくても半年後とか・・・』


女『ごめんなさい』



ごめんなさいの前の『・・・・』がなくなってるぞ…


まさか…


ノートップ『じゃあ、付き合うとかの前にデートでもしてお互いの…』


女『ごめんなさい』


返事早っ
まだ話の途中だし…




ノートップ『でも、』

女『ごめんなさい』

これから話し始めるところ…



ノートップ『…』

女『ごめんなさい』


まだ何も言ってない…





これはアウトなのか?










アウトッ




いやっ

まだ試合は終わってない…




ノートップ『』

女『ごめんなさい』

女『ごめんなさい』
女『ごめんなさい』




女『本当にごめんなさい。ムリ・・・』





ムリ・・・!?




これは完全に・・・







アウトーっ!!







高校球児の一つの夢が散った瞬間だった…





甲子園もどれだけ練習しても、どれだけ想っても、どれだけ頑張っても行けない学校もある



恋愛も一緒だ…





恋のゲームセット












絶対にイケると思ってた6分前の自分を本気でぶっ飛ばしたい・・・






ウォークマンからは

『負けないで』が

そっと静かに力強く流れていた…





こうして、えんじぇる補完計画は予選敗退となった…


これにより、ノートップが大人の階段を昇るのはまだまだ先のこととなる・・・














もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対








最近、豆腐に納豆をのせ醤油を垂らす

酒のツマミにGood

よく考えると


豆腐も納豆も醤油も


大豆だ…


大豆すげぇ




学生時代のご飯掛けご飯を思い出す


胸がギュッと締め付けられる

40歳の初夏の



ノートップでしたが、何か?