SBIホールディングス代表取締役会長兼社長兼CEO、北尾吉孝氏の心に響く言葉より…

 

 

 

「人間の真の値打ちは、その人がどこまで『人のお世話』が出来るかどうか、という一事に帰するともいえよう」。

 

森信三先生は、そのように述べておられます。

 

私も全くその通りだと思っています。

 

 

人間はこの世に生まれた人間としての役割、他の動物にはない「人間性」というものを天から受けています。

 

これは人間には人間としての生き方や役割があるということで、即ち天が人間に使命(ミッション)を負わせこの世に送り出したということです。

 

天は人間を自分の分身だとしていると言っても過言でなく、人間はこの世を良き方に向かわせるべく存在し、更に人間は死んでも、この世の進歩発展の永続化のための遺産を残すことも含め、世のため人のため生きるようにすべく天意を受けているのだと思います。

 

 

人間は、死すべきものとしてこの世に生まれています。

 

それゆえこの世に生ある間、それなりの仕事をして行かねばなりません。

 

その仕事とは言うまでもなく、己の私利私欲のためではありません

 

 

人間は基本的に今この時代、自分と共にこの地球上で生きている誰か、あるいはそうした複数人のプラスになることを本来使命として背負っており、それを成就させることが結果としてその人間の生き甲斐になって行くのだと思います。

 

 


 

 

安岡正篤師は「世話役」についてこう述べている。

 

 

『なるべく人の世話役を心がけよ。

 

そして、報を望むな。

 

求むるな。』

 

 

 

世話役を何度もやったことがある人と、まったくやったことのない人とでは人生経験や人格形成に大きな差が出る。

 

人格的に、練れているか、人を包み込む魅力があるかどうか。

 

明るくて、前向きで、気遣いがあるかどうか。

 

企画力や発想力、継続力や忍耐力、まとめ力があるかどうか。

 

そして、ただひたすら、人を喜ばせる気持ちがあるかどうか。

 

 

 

たとえば、ちょっとした食事会の世話役にしても、会場の選定、日時の決定、予算決定、誰を呼ぶか、そして出欠の把握、等々が必要となる。

 

メンバーにしても、誰と誰は合わないとか、逆にこの組み合わせなら盛り上がりそうだとかを知っておく必要がある。

 

会場も、自分が何度か行っていて無理を頼めるかどうかも大事な要素だ。

 

急な欠席もあるし、逆に増える場合もある。

 

また、食事会の目的が誕生会なら、ケーキやお花などの手配も必要だ。

 

 

つまり、飲食店を頻繁に使っていないと、無理を頼めない。

 

そして、それらもろもろを企画の段階から、会場に参加者が到着する最後までを仕切らなければならない。

 

要するに、隅々まで気遣いができるかどうか、だ。

 

 

世話役には、食事会や飲み会だけでなく、勉強会、講演会、イベント、同窓会、趣味の会、歓送迎会、旅行、合コン等々がある。

 

いずれも、世話役というまとめ役がいなければ会は成り立たない。

 

 

この世話役の経験がない人は、いつもお客の立場で、自らは企画してこなかった人だ。

 

つまり、人をまとめる力がなく、一歩下がった事務局的な気遣いのできない人、ということになる。

 

 

それは、「下座行」のできない人でもある。

 

下座行とは、人より一歩も二歩も低い立場に身を置きながら、微塵(みじん)も不満の色を見せず、忠実に任務を果たすこと。

 

謙虚さのかけらもない、威張っている人や、傲慢(ごうまん)な人には下座行はできない。

 

 

世話役はやればやるほど人脈は増える。

 

情報が自分に一番多く集まるからだ。

 

 

面倒で報いの少ない役だが…

 

人のお世話を淡々とできる人でありたい。

 

 

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援農ボランティアに良く参加しますが、田植えイベントなど企画してくれる主催者さんには、いつも感謝してます。


自分も何か皆さんを喜ばせるようなイベントを、企画してみたいですね。