あのニューオリンズのShotgun Cottageです…
Shotgunとは散弾銃のこと…まっすぐな造りのことを言いますが…転じて低所得者向けの住宅のことを言いました…
散弾銃とは物騒な表現ですが、これもアメリカならではの表現…多分に侮蔑的な表現と言えます…
日本ではテッポウ、まっすぐな階段はテッポウなどと言っています…
あのふぐ料理をテッポウというのは、当たれば死ぬからとか…
投稿の間が空いてしまいました…
実は先日、街中を歩いていたら…どうにも人懐っこくこちらを見ながらスリ寄って来る人がいます…
こんなのが街中にウヨウヨ居たもんだから、ついこちらもニヤニヤ…言ってみればこんな外向的で気さくな人間に慣れているのがボクらの世代…ところが今ではこいつがトンデモない奴で…どうにもインフルエンザの野郎のようです…こちらが年寄りの独り身だから人懐っこい顔して近づいてくる…
どうやらこの野郎とすれ違ったばかりに「インフルエンザ」になったみたいで…その夜から寝込んでしまい、周りの助けを借りられない、ひとり身だから孤軍奮闘の毎日…今はようやく、生き返ったワケで…それで時間がかかった次第…フ〜ッ…まだアタマがクラクラする…
教訓として「病気」ってヤツは、年取って、それもひとり身の弱くなったところに…いかにも親しげな顔して近づいてくる…つまり年寄りや、社会的な弱者がその標的になりやすい…
「詐欺」にそっくりだ…!
そして人懐こく「開放的」だと思われるのもネラわれやすい…
反対に、貝のようにじっと身を閉じているいわば「内向的」な人はネラわれにくい…
こんな風に「人間」もいわゆる「外向き」なのと「内向き」に大別されるように…その違いは「家つくり」にも現れるようです…言ってみれば、「いらっしゃい」と手招きする家があれば、「そこからはこないように」と頑なに拒む家があります…
大きな原因は「セキュリティー」のようですが、それ以上に住んでいる「街」の雰囲気の違い、土地の「縁=地縁」もありそうです…
「開放的」な家か、「内向的」な家か…?
コロナ世代のこれからは「家」の造りも変わってきそうです…
そんな「家」の違いにも「空気=換気」は必要です…
「換気」とは「家」に「正しい」呼吸をさせる事です…
当然ですが、住む人にも正しい呼吸をさせます…ここでいう正しい呼吸とは、自然の大気を吸うことを言いますが…
このブログは以前にも書いた内容と重複します…
それでも「換気」に精通した設計士のいないことは、今でも問題なので改めて書きます…
「換気」は家の素材を乾燥させ=呼吸させ、家具や寝具、衣類をカビから守る大切な要素です…
扇風機や洗濯機に「風」のリズム感を与えて「自然」に近づけようとしていることからも「自然の風」の重要さをあなたも知っているはずです…同時にどんなに優れた「機械」も「コンピュータ」も自然には勝てないことも…!
最近はエネルギーの効率化で「断熱性」を、「生活環境」から遮音性を、あるいは健康の理由で外気を遮断した「家」が主流になっています…
大きな理由にエアコンや空気清浄機などに、ペアガラスや断熱塗料などの進化が挙げられます…
それだけこれらキカイへの進化への依存度が「家」作りにも関心が高いということでしょう…
エアコンや空気清浄機、換気扇の設置をあなたも設計士も当たり前に考えています…
繰り返しますが、ここで言う「換気」とは「家」を取り巻く、もともとある空気「外気」を取り入れる、つまり「自然の通風」を意味します…
少し荒っぽい考えですが、外気をシャットアウトした、言ってみると「内向的」な家と、積極的に外気=自然に触れる「外向的」な「家」に二分されるようです…
例えば過度に敏感な「花粉症」は外気に浮遊する原因を「家」の中に入れることを嫌います…
そういう人は「内向的」な「家」になるようです…
その一方でいつも自然と触れ合いたい人は「外向的」で開放的な「家」を好みます…
これに「家」の中の家具や装備が放出する「化学物質」が追い打ちをかけます…
「化学物質」を機械的に「除去」するか、換気で外へ「放出」するか…そのいずれにも「家」は応えなくてなりません…
この隠れた恐ろしさは、エアコンや空気清浄機などの機械に慣らされた家族は、その環境が当たり前になるということです…人間は環境に慣れやすい動物として進化してきました…つまり人工的なエネルギーに慣れた生活が当たり前になることです…より過敏症になるかもしれません…
これなどは明らかに「家」が守っています…
「コロナ」危機だけではなく、スペイン風邪やホンコン風邪、古くはコレラなども「空気感染」が叫ばれ、人々は隔離されます…保菌者との空気を遮断します…
今回もこの措置がコロナ菌を封じ込めるのに有効と考えられ、世界は未だ「鎖国」状態です…
でもその一方で「検査」の時には、窓を開け放ち「外気」を還流させる「換気」が奨励されます…
同じ「空気」がここでは神にも悪魔にも使い分けられます…
コロナ菌の姿形大きさなどはまだ特定されていません…空気清浄機やエアコンのフィルターに引っかかる大きさなのか、低温型か高温型か、死滅する気温は?…まだそのどれもがはっきりと解明されていません…さらには感染の経路もハッキリとせず、今なお感染者が増えています…ここに対応の難しさがあります…
コロナ感染を「封じ込めた」と言います…「収束・終息」させたとは言いません…
最近の著作などでわかるのは、どんなウイルスも有史以来常に人間の近くにあったということです…
僕たち人間はこれらのウイルスに常に狙われ、またこれを利用して生き延びてきました…
いわば「共存関係」だったようです…多くのウイルスは人間と違う生命体だけの共通言語です…
そこに「人間」が「接近」し「棲み分け」の領域を荒らしたことが、今回のウィルス騒動の原因の一端だとしたら…? 今回の「コロナ・ウイルス」もコウモリの糞が媒介したのでは?と言われます…コウモリの領域まで養豚所を広げたのではないか?という説もあります…実際豚の背にコウモリの糞が落ち、それを人間が食します…その後は空気感染や接触であっという間に広がります…
増える宅地化は山や森や川を埋め立て、動植物の領域を分断しながら狭い領域へと追い立てます…
植生が変わり、昆虫や動物たちのウイルスも変わります…
想像してください!…ボクが登山に夢中だった若い頃、すでにこんな高所に?と思うところにハエが群がり、地図に記された水場はすでにやせ細っていました…すべては「人間」の広げた「環境」の一端です…
今では地球の温暖化で、南極の氷は溶けて水位も上がり、国家は水没の危機に瀕しています…森林火災が起きてその規模は広がる一方です…
空気が燃えています…!
ご存知のように、空気は植物の「光合成」で作られます…太古から「人」と「自然」は密接な関係で結ばれています…
今その空気を作る装置が「地球温暖化」で燃え、消滅していきます…
僕の周りでは桜の季節が終わると同時にその巨木は伐り倒され、後には細分化した売り地が現れます…ここでも「空気」は、春が来ると鼻孔をくすぐった香りとともになくなります…
この次の、言って見れば第二第三のコロナ危機があるかもしれません…
「人間」も今まで以上に「身構え」ざるを得ません…
コロナを恐れて「空気感染」でマスクで人やペットとの接触を避ける「家」がある一方で、積極的に「換気」をする「家」があります…
例えば、これからは「人」と「人」の距離間1,5〜2メートルを「ソシアル・ディスタンス」社会的距離を保つように、あるいは「三密」を避けるようにと指示されます…
とはいえ、風下と風上での違いは?…果たしてその距離間でコロナは「消滅」するのだろうか?…
重さがあるのだろうか? それとも消えて無くなる…何よりも「恋するふたり」がいつまでも保てる距離なのだろうか…? たくさんの疑問を投げかけます…
どうやらこの「ウイルス」の実態は僕たちめいめいが探らなくてはならないようです…‼︎
「コロナ」後は生活様式も社会構造も変わってきます…「コロナ後」の世界が現出します…
「家」や「街」「家族」も変わらざるを得ません…建築様式も変わることでしょう…
そのすべてがこれからの世代、子供たちに必要なことだとしたら?
これも今ボクたちが子供たちの世代に残すべきではない「負の遺産」の最たるものかもしれません…
「家」は結局「家族」をデザインするものだと、ある建築家は言います…
たぶんそれは真実なのでしょう…パパやママ、そして地域や友人との絆の濃さが、いっそう必要になります…決してひとりぼっちを作ってはいけません…無関心こそが社会にあいた穴です…
アリの一穴のように小さな穴も放置すれば大きな穴になります…同時にそれはボクたちの心の穴かもしれないのです…
「開放的な家」がいいのか「内向的な家」がいいのか?
そんな家が集まってできる「街」の様子も「コロナ後」は変わってきます…
それ以上に地球規模の「環境問題」に僕たちは関心を持たなくてはなりません…
今回の「コロナ危機」で考えます…
「終末時計」の残り時間はじわじわとボクや子供たち世代への現実なっているようです…
「換気」は大事です…家を吹き抜ける「風」は大事です…!
これからジメジメした「梅雨」もやってきます…
改めて、正しい「換気扇」の選択と取り付けと、空気清浄機の利用方法を考えてください…
オマケです…
こちらはマサチュセッツのマーサズ・ヴィニヤードにある熱心なクリスチャンの建てた夏の別荘です…
もともとは19世紀にこの地にこぞって建てられました…いわば「小屋」です…
柱や屋根の飾りは当時の大型木工機の発達で大量に作られた「カーペンターズ」モノです…
前掲のショットガンに比べて同じクリスチャンでもこれだけ差があります…
今ではショットガンも、マーサズ・ヴィニヤードも古くなり、時代を懐かしむ人たちがそれぞれに手を入れて住んでいます…