いよいよマスクが手放せなくなっています…

そろそろ花粉が大暴れを始める頃なのに、コロナウイルスまでもが身近に迫っています…

 みなさん、どうぞご自愛ください…!

 

これもコテージ…外壁はすべて大きな石や岩を積み上げたものです…

屋根はシングル材で、古典的な葺き方ですが…遊びココロがこんなゲウトハウス作ったようです…

 

 

 ところで先回のブログで「システムキッチン」の私感を書きましたが…

この対極に「見せるキッチン」があります…

 

 両方とも「見せる」=「魅せる」ということには違いがありません…

どちらがいいんだろう?…それを決めるのは「主婦」です…主役の座はあくまでも主婦です…

前回のブログと同じように、参考程度にお読みください…

 

 今回ご紹介するのが「見せるキッチン」です…

 今までスッキリさせるために隠していたキッチン用品を、いつでも取り出せるように収納しています…

あえて「見せる」ことにこだわります…まるでキッチン全体がプロの仕事場のようです…

本来裏方の道具類も見えるように整然と収納されています…結果としてキッチンは見えることになります…その賑やかな時の残像に、こちらの想像力までもが掻き立てられます…!

 

 普段は目の届かないシンクの下などは気にいったカーテンなどで仕切ります…

これなら四季に合わせてカーテンを選べます…マリメッコ、プロバンス柄、それとも母の和服を解いたもの?…時に開け放すなど色々と楽しめます…その度にキッチン全体の雰囲気も変わります…

 

 要は鍋や釜、その他の用具類がいつでもキレイ整理や整頓、あるいは使い勝手の良さに並んでいれば…それこそ主婦の城です…私はこうなのよ!というような自己主張もできます…ここではそんな思いがいっそう色濃く出るようです…もちろんシステムキッチンも自己主張します…

 

 これなら空気は部屋全体と還流するから澱むことが少なく…しかも乾きやすく、いつも見えるから大事な鍋釜だっていつでもピカピカです…ごまかせません!…キッチン全体がイキイキします…

 

台の左右のカーテンを変えるのも演出かもしれません…ね!

 

 

 プロらしさを演出するために、業務用のようなステンレスを多用するところも多いようです…

 

 

 その一方、女性特有「冷え性」が、ステンレスを「冷たい」と感じて敬遠をしています…

反対に温かく見える「木」=木質感「清潔」感を感じるタイルを選んでいるようです…!

 

 また¥100ショップやHCなどの発達で、高級感を安く手に入れることができます…

彼女たちの「知恵」「アレンジ」力がどんどん膨らみます…

 卓上やカウンターに置くもの、あるいは壁に露出するものなど、総じて最近のキッチン用品は、そのままキッチンのアクセントになるように色やデザインが豊富です…専門店もあるほどです…

 

 その一方で子供たちキッチン参加も増えています…

キッチンには包丁やナイフ炎や熱などキケンはすぐそばです…取り扱い方を間違えれば大きな事故になります…子供たちの野放図な動きがキケンを近づけるかも知れません…ママが安全を教える教育の場にもなるはずです…子供たちはみんな身近なママの仕事を真似したがります…

これが「キケン」「食」への関心の芽生えだとしたら…案外どこでも「教える」なんていうことはできます…

 

 またキッチンはいつもの食事だけでなく、最近はケーキやクッキーなど菓子作りにも使われます…レシピ本やTVを眺めながら、あれこれと材料を広げます…広い作業台と用具類をどこにしまうかも大きな関心です…しかもこれに時短料理が加わりました…

 

 

 祖母や母たちが伝え育てきた調理方法…鍋の素材や蓋の違い…すべては熱の理に叶い、どんな方法がいちばんいいいのか?…素材の美味しさを教えています…それも、メンドーくさがらずにです…

 

 変わらないのは「人の味覚」…キッチンのDNAを次の世代に確実に伝えるものもこれです…

人生の時々に変わるキッチン…「食」が大事な人間には決して「捨てられない」場所です…

 

 

 「見せるキッチン」「システムキッチン」どちらも「魅せて」くれます…!

そのどちらがいいか選ぶのは主婦の判断です…

 

 

 キッチン? それならコレがイイですよ…という軽々しい判断ですぐにカタログを開く設計者には、くれぐれも注意してください…

 

 

 

 

 

 主婦の意地にかけても打ち合わせには時間をかけてください…キッチンに関してはこれからもずっとあなたの方がプロなのですから…どうか時間軸を忘れずに!

 

 

 

 この画像は今から22年前にリノベーションした時のものです…

薄暗く、油っぽいキッチンでした…シンク台を始め戸棚の家具まで全部を現場で作りました…

 

何回かの観察で、奥さんのお料理好きなこと、出窓を欲しがっていること、カントリー好きなこと…

戸棚の中が脂ぎっていること…しかも冷え性を解決しなくてはなりません…

そのためにオープンなキッチンを提案したものです…

デザインだけを発注した白のトップ(クラレ)と黄色のシンク(INAX)を中心に「楽しさ」と「採光」を追いました…

右のレンジはこの後 『IH』に変わります…換気扇下の汚れた耐火ボードはそれまでの代用です…

 

これまでの窓は手前の線までで、現場で作ったピクチュアウィンドウにペラ社(USA)のケースメントです…

元々ここには出窓がありません…建物の補強材を新設してあります…

隣家がいずれ2階建てになることを想定して、ペアガラスです

 

 

SINKの下は引き出せるようにし、奥の隅にはエキストラを兼ねたワゴンがあります…

左はミーレ社の食洗機です…床はコルクの二枚重ねで、蹴込には足元温風機を設置「冷え性」対策です…

 

これらのいずれも「旦那様」の深い理解があったことを…

僕たち男は知らないといけないようです…!

 

 

 

男・女ともに、ひとり親方がもっと増えてくれるとイイのですが…

そして日本だけじゃなく世界を知ってください…建築も世界を見せてくれます…!

そのためにも仲間と情報を共有してください…