これから「家」を持ちたいと思う、または大人になりたい人に、読んで欲しいと思うブログです…
あなたの「マイホーム計画」のお役に立つために…今日は前回つながりですが「排水」のお話です…!
これもバンガロー・スタイルです…
サイディングを使っていますが、窓枠などがトリミングで強調されています…
正面のポーチが造形的です…
水は使ったら捨てますね…つまり「排水」します…
前回ブログの水道料金にはこの「排水料金」、正確には排水配管の使用料が含まれます…
これが「下水道料金」です…排水=捨てる水までお金がいるというのをちょっと信じない人もいるでしょうね…
キッチンにバスルーム、トイレにガーデニングの水…蛇口=カランをひねって出る、あなたの「家」の蛇口から出る「水」の全ては活用され、用無しになって排水されるまで料金の対象になります…
この他、屋根に降った雨水も樋に繋がれて下水に流れるので、下水料金になります…
つまり「家」の「水道メーター」がクルクルと回ってから、完全に排水されて「家」を出るまでが水道料金というわけです…
ついでですが、青く塗った水道メーターを時々は覗いてください…真鍮の蓋を開けると、クルクルと回る銀色の円盤が見えます…これが回っていれば使用中のサインです…
「家」の中のすべての蛇口が閉じ、つまり使用していなければこれは停止しています…でもこれがゆっくり回っているなら…どこかであなたの知らない「漏水」水もれが起きています…
その時は大至急その箇所を確かめるか、水道局に連絡をして点検をしてもらってください…「チリも積もれば山となる」の例えがあるようにこれが料金に反映されます…
特に大きな「地震」の後には必ずこのクルクルを確かめてから給水を再開してください…地震で菅や接合部がズレることがあるからです…!
わずかな「水漏れ」も各戸ごととなれば、「エネルギー」の大きなロスにつながります…!
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というわけで、あなたの「家」の敷地を出たところからが「公共」の下水道になります…!
「家」の周りの道路の水を集めて流れるているのが下水道で、都会では道路端のL字型のコンクリートの下を流れています…このL字型には穴があり、そこから水が流れ込みます…大抵はこの真下に四角い升がありそれが沈殿槽です…水より重たいものはここに沈殿します…つまり、上澄みだけが流れ出る仕掛けです…
この道路端のL字型のコンクリートがあなたと公共の境界線で、これより中の敷地内で起きたことはあなたの「家」の責任です…これを「敷地境界線」と考えてください…よく見ると赤い矢印の境界杭があります…
一般に「生活雑排水」と言われる家庭内の排水は、キッチンやバスルーム関係の排水と水洗トイレ用に分かれています…匂いが違いますがその匂いは蓋で密閉されます…この蓋は青色で通常よりも大きめで、道路近くの敷地に埋められているのですぐわかります…
ただこの菅も設計段階で、なるべく家のガーデニングや駐車・駐輪場の邪魔にならないように設置をしますが、敷地の関係で、埋設位置も変わります…滅多にないとはいえ、イザの時のメンテナンスに困ります…必ず正確な位置がわかるように図面に記載し、同時にもし土をかぶるようなら視認できるように杭などを打っておきます…
「排水」は排水管を通って「浄水場」に向かいます…ここで幾層もの濾過装置を通って水は元に戻り、また給水されて調理や飲料に使われます…この循環が家族の生命も維持しているのだとしたら…‼︎
請求書にも納得します…「水」は常に自然を介しながら「大きなサイクル」で回っているのです…
特に日本はこの分野では世界水準です…これも元になる天然の「水」の味の記憶にあるようです…
例えばお米は水で育ちますが、その美味しさは田んぼの水で左右されます…田んぼに流れ込む水はその土地ならではの土中のミネラルやカルシウムなどの含有量や組成が違い、それが味の違いに影響します…
この「水」の違いが狭い国土にお米やお酒の味の違いを生み出しています…水源が豊かなところと、そうでもないところ、東京でも荒川から取水する荒川系と、利根川系では微妙に味に違いがあるといいます…
河川の水際をきれいにするのにはこんな理由があります…やたらにゴミを投棄してはいけません‼︎
やがてもっと水が管理される社会になると、水はどうなるのでしょう…⁉︎
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東京では川の流域には遊歩道やテニスコート、グラウンドが整備されています…これらが水害時の水の逃げ場になります…また高速道路の地下にはまるで古代の神殿と見紛うような大きな遊水池が作られています…これで水を逃しその勢いをそぎます…それから揚水ポンプで川や海に放水します…
それでも今回の台風の水害はその予測を越えました…!
各地で堤防が決壊して多くの家屋が床上浸水し、命を奪われた方がいます…改めて水の怖さを知ってください…普段の備えの大事さを知ってください…ハザードマップの信憑性を現実に照らして確かめてください…行政の対応のスピードも問われます…それ以上に「正しい情報」の発信が求められます…
季節外れの台風の襲来…どうやら地球規模の環境破壊は現実問題になってきているようです…
この事実にも注意を払ってください…大事な子供たちの世代に繋がる大きな問題を含んでいます…!
私たちの水道料金の全ては生活の「安心」のためです…
その一方で雨などは垂れ流しです…舗装率が上がった分、水は地中に染み込まないから水脈が細り、無くなるところもあります…舗装地に降った雨は道路を水路に変えて奔流になって下水に流れ込みます…
許容量を超えた雨水はあの重いマンホールの蓋さえ持ち上げ、水かさも勢いも一気に高まって流れます…
話は違いますが…
水の勢い(水勢)の凄さを軽くみてはいけません!…前述しましたが、水の流れに重量が加わって重く厄介なものになります…軽いと思った川遊びも、ひざ下の深さでも転倒すれば死に至ります…また川も表面の流れがゆっくり見えても、深いところの流れ(底流れ)の早い川があります…地形などによりますが、増水して流れが速くなった「水害」ではドロや流木を飲み込んで水はさらに重くなり、攻撃的です…
あっという間に増水=水かさもあがります…避難の退避は少しでも早くしてください…!
さらに川には上流があります…あなたは上流のことをどれだけ考えられますか?…上流の天気や降った雨の量にダムの様子、道路や山崩れの様子…上流のその全てが今目の前の災害の全てにつながっています… 当たり前ですが、水は上から下に流れ、川がそれを結ぶんでいます…僕たちの視野や想像力がいかに狭いかを思い知らされます…
また自動車は重いと思っても、そのデザインは外部からの水の侵入を防ぐ、いわば鉄の箱です…それが僅かなタイヤの4面の「摩擦力」で地面に接触しているにすぎません…水にカンタンに浮いて「摩擦力」も失います…さらに悪いことに、増水がエンジン内部に入り込んで停止させ、車ではなくただの鉄の箱になって流れるだけになります…車へのこんな思い込みが、水害では全く役に立たせないのです…!
そのことをよく考えて「水害」に車を頼るのはかえって危険だと知ってください…また中に閉じ込められたら「水圧」でドアを開けることも困難です…まして電源が切れたパワーウインドーは人力では絶対に開けられません…パニくらずにガラスを割ってください…鉄のハンマーを用意しておくか、足で思い切り蹴破ることです…いずれにせよ、増水し流れがある「水害」で車を使うのはかえって危険です…!
都会の大きなビルや地下街の入り口の「え、こんなところに?」というような場所にも土嚢が用意されていて驚きます…つまり設計上を超えた水量が流れるということです…しかも風が水を集めています…!
都会とはいえ、おすまししたビルの足元は常に災害の危機に直面しています…地下街や地下鉄の入り口から水が流れ込みます… これを見ればわかりますが、都会人のライフラインは常に危機と隣り合っているのです…
しかもこの水は電気と大の仲良しです…大抵は地下に設置された電気設備を浸水が使用停止にします…停電ブラックアウトです…高層マンションのエレベーターも揚水ポンプも止まります…肝心な「水」が「水」に遮られて息の根を止められます…こんな皮肉が実際に起こります! ひどいBlack Joke です…
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水も大切なエネルギーです…
地球規模で見ると雨が降るところと降らないところがあり、すでに失われて地図上から名前の消えた河川や湖があります…地球の大きなエネルギーが消滅したことを僕たちは知ります…!
草や木の保水力を疑ってはいけません…その疑いはいずれ僕たちの子供たちに降りかかってきます…!
同時に森や木を大事にすることを学んでください…!
「水」は排水も含めて生活の大きなサイクルの「自然エネルギー」だということを子供たちに教えましょう…「家」を作ることは、子供たちに雄弁になり、あなた自身も世界を知ることになります…
かなりの無駄話ですが…
誰でもが青春時代に一度は読んだことがある「こゝろ」や「三四郎」「坊ちゃん」「草枕」あるいは「吾輩は猫である」の文豪、夏目漱石…その彼の「漱石」ですが、中国の故事からだとガキの頃に先生がムダ話をされました…あの頃はいい先生ばかりでした…何しろ先生は僕たちに一生懸命でした…あの先生たちのお名前とお顔は今だって思い出せます…!
ある男が「枕石漱流」石を枕に寝て、流れに口を漱ぐ=すすぐと言うべきところを、思わず反対に「流れに寝て、石に口を濯ぐ」「漱石枕流」と言って、満場の失笑を買います…でもそのとき少しも慌てず、「頭をいつもクリアのするためには流れに枕して、口はなんでも食べられるように石をかじって歯を丈夫にするのだ」と抗弁します…この故事から「負け押しみが強い」という意味になります…ちょっとへそが曲がりの作家先生はこの故事から名前をつけたそうです…!
口を漱げる「水」も今回は大暴れして「水害」になりました…
どうやら、無計画な造成がこの国の「治山治水」を壊して被害を大きくしているようです…
これで次の世代に、僕たちは何を約束してやれるのでしょう…!
くどい文章をここまで読んでくれて、ありがとうございます!
次回は、今回つながりで「湯沸かし器」のお話です…!
「この手紙を長々書きました・それは短く書く時間がなかったからです…」とは誰かの言葉…
毎回面倒な文章は、まるで出来損ないのラブレターみたいに冗長です…
「家」にまつわる事柄はどうしても多いからなのですが…でもこれは「あなた」と「家」へのラブレター…
どうかご勘弁ください! 文章力がないとはいえ…毎回反省してマス……!
毎回こんなブログにお付き合いくださる少数の方…ありがとうございます…お礼を言います!
「家」の基本はその本質を知ることです…情報を得て共有することです…
高い買い物です…当たり前といえば、当たり前なんですが…どうにも他人任せのようです…
あなたの「マイホーム計画」が成功することを願います…!
Renovationには修理や修繕の他に刷新や元気回復という意味もあります…
「家」を新しい力で元気にさせる…「リノベーター」に応しい言葉ではありませんか…!