今までの記事があなたの「マイホーム計画」に少しでもお役に立てればいいのですが…

 どうでしょう、ダンボの耳も羽ばたき始めましたか…?

 

 ところで最近と言ってもここに数年、一流新聞などに「オーディオ高く買います」という広告が多くなっていませんか? これと「空き家の処分」は密接な関係にあります…老人化が進み「空き家」が増える今の時代に符合します…あなたはこの事実に気がついていましたか…?

 いつの時代も広告は時代に敏感です…

 

 考えられる原因はこうです…悲しいことなのですが男性の平均寿命が女性のそれよりも短くなっていますね…つまり「オーディオ機器」類は残ってしまえば男性の若い頃のただのガラクタに過ぎないということです…

 カメラや鉄道模型も同じですが…これはレンズの良し悪しなどで、値段も女性は気がついています…!

 

 後に残された妻や娘、あるいは息子にとってはどうでもいいガラクタです…

でもこのガラクタ、生前のご主人が大切に扱い、かつメンテナンスも念入りで、そんな趣味のためには機器も拡大化します…趣味が高じるともっといい音を!という情熱=欲が高まるから奥方に内緒であれこれとアンプやスピーカー、果てはターンテーブルやカートリッジを揃えます…

 

 いずれも名だたる名品ばかりです…しかも名車のエンジンのように長い時間を聴き込みながら自分なりの音=理想と思える音に仕上げるから、ランニングも一流です…つまりいい具合に経年変化しています…

中には三極管に凝る真空管マニアもいます…彼らの多くは深夜密やかな愉悦でそっとレコードに針を落として耳を傾けます…密やかな至福の一瞬です!

 

 さてこの主人がいなくなった今はこれらのすべてはただのガラクタです!

タンノイもJBLもバイタボックスもマッキントッシュもオルトフォンもガラードも…みんなガラクタ…

つまり価値をわからないご婦人方にはただのガラクタなのです…

 

 オーディオ趣味は男性だけの趣味のようです…でも女性にとっては重たくてかさばって、扱いが厄介なただのガラクタです…当然女性にはその価値も愛着もないから安く処分してしまいます…でもこの機器は名品が多く、メンテナンスもランニングもちゃんとしているから、マニアにはヨダレが出るほど欲しいものばかり…ここにガラクタの潜在的な価値=高価を認める側と、ただのガラクタを=安価で買うという考えの違いがぶつかるわけです…専門業者はガラクタ=安価で仕入れて、高価なあるいは希少な価値感で売るわけです…しかも機種によっては価値が高いというのもこの商品の特徴です…

 

 それらのほとんどはレコード専用です…実際に聴けばレコードと名品の醸し出す音には驚くばかりです…CDのような電気的な信号音ではありません…

 

 これらが遺品の整理とばかりにたくさん世間に放出されるから、広告費をかけてもこのビジネスには旨味があるというわけで…それだけ「家」の買い替えや家族への引き渡し、建て替えなどが進んでいると言えます…つまり「空き家=地」も増える道理です…「風が吹けば桶屋が儲かる」以上に単純です…

 

 前述しましたが、同じ男の趣味のカメラ(フィルム)や鉄道模型も奥方にはただのガラクタです…

一方で女性には着物やジュエリーや食器類がそれです…でもこれは家族や親友など貰い手や引継ぎ手には困らないのであまりガラクタ化しないようです…

 

 つまり「家」を持つことで趣味の世界は楽しめますが、そのあとは価値を知る友人や仲間にあなた自身が分けるようにしてください…中には「相続税」がかかることもありますから専門家のアドバイスを受けるのもいいでしょう…手にしたお金ですか?あなたの終活や家族の今後にお役立てください…

 

 どんな趣味も残されればただのガラクタです…それでも熱中した時のトキメキは大事です…

「家」ができたらどんなものも楽しめます…でもガラクタに変わる時を忘れないようにするのは「家族」のためです…もちろん「トキメキ=情熱と好奇心」こそあなたと「家族」を輝かせる大事な要因です…

 

 今では中古品を扱う店が増えています…そんな店を覗いてみてください…

そこではあなたが驚くような値段、例えばスピーカーなどには数十万の値が付いています…それだけあなたのガラクタは貴重品だということです…

 そんなことを考えて趣味を楽しみ慈しむのもあなたの「時間軸」だということです…

 

 どうですか? ダンボの耳は時代を読むことも大切です…

 

  あなたの「マイホーム計画」の一助になることを願います…