こんにちは

 

 東京地方、めっきりと秋らしくなってきました…あの猛暑が嘘のようです…

災害の北海道…今では朝に夕に寒さが襲ってきます…これも災害です!

 

 ところで曇天の下、人のいない隣家の雨樋から時々水が降ってました…

驚いて見上げると…なんと垂れ下がった雨樋に溜まった水溜りから姿を現したのはスズメです…水浴びや砂浴びが大好きなスズメが見つけたんでしょう…しかもこの天気で水はまだ溜まったままのようです…

 

 そういえば、近頃この愛らしい小さなスズメをすっかり見かけなくなりました…

ガキの頃にはうるさいほどいた鳥です…スズメ色と言われる茶色にせわしない動き…

目のように見えるのはやや黒い斑点です…いつ見ても生き生きとして、カラスと一緒に僕たちの暮らしに身近な鳥でした…

 

 でも気がつけばその群れ飛ぶ姿も、愛らしい仕草も見かけなくなったと思いませんか?…目にもはっきりと分かるほど姿を消したようです…

 

「雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る」小林一茶

 

 僕たちの生活と一緒だったスズメ…そういえば童話や童謡にも登場します…

いかにもにぎやかそうな「スズメの学校」に「スズメのお宿」なんて楽しそうです…

残酷な「舌切り雀」…噂好きでおしゃべりな人たちを「雀のおしゃべり」と言っています…ピーチクパーチクとうるさい…最近ではママ友たちかな?…

 

 「雀の涙」とは僅かなこと、小さなことの例え…「雀百まで踊り忘れず」とは幼い頃に覚えたことはいくつになっても忘れないことで…嬉しくて踊りまくる様が「欣喜雀躍」つまり雀のようにピョンピョン跳ねることで…「着たきりスズメ」「寝たきりスズメ」とは今の時代の引きこもりかな?…ついでにぼさぼさアタマが「スズメの巣」みたいと言われます…実際スズメの巣はカラスのように整然としていませんよ…!

 

 昔から雀というと竹=藪…家の紋所にも雀と竹…今では町で見かける「麻雀」はこれは中国語…いっとき中国では雀を害鳥として駆除の対象にされました。でも稲は害虫で総崩れ…雀は害虫を駆除する益鳥というわけです…こんなスズメの受難も稲作民族とスズメの関係の物語です…

 

 あの海賊の船長「ジャック・スパロウ」Jack・Sparrowは英名でスズメのこと…

変なところでは「蛤=ハマグリ雀」は秋の季語だそうです…あの余談先生によれば、元は中国の詩にあるそうです…寒さで毛をいっぱいに膨らませたスズメの姿が蛤に似ているからだそうです…そういえばチューリッヒのホテルの窓から眺めた雀もスチーム菅になるべく近づきたいと…蛤みたいにまん丸になって菅の下に一列に並んでいました…

 姿も所作も日本と同じだって妙に感心したことを思い出します…

 

「蛤になる 苦も見えぬ 雀かな」これも小林一茶…

 

 彼独特の小さい物への優しい視線を感じます…蛤になるのが苦しかったとなれば…あらためて詩の詳しい意味を調べてみようと思います…アタフタアタフタ! 先生教えてくれなかったなぁ!

 

「門前市を成す」というのは人が集まるにぎやかさを言い、その反対の寂れた様子を「門前雀羅」…雀羅=じゃくらとはスズメを捕まえるかすみ網のようなもの…それが立つほど人が来ないという例えです…話は逸れますが、人が来ない「家」は寂しいものです…

 Welcome Friendというサインの家はたいてい「門前雀羅」です…都市伝説ですが、当たってます!

 

 というわけで、改めて「雀=スズメ」を考えた水浴び騒ぎでした…

 

 

 今日もありがとう

 僕の字は生来の「スズメの踊り足」で乱筆ですPCで助かります…え、乱文?それはナシ…

 ね、ご同輩! 寒さには要注意ですよ…