こんにちは
一日たって、今日の東京は日もあって暖かめ、お向かいの屋根の雪もさすがになくなって…僕が住んでるところはまだ庭の土や草木が多いからきっと雪も溶けて土や樹木が吸ってくれているのでしょう…春には十分に湿った良い土が生まれそうです…
ところで前回のつながりなんですが、忘れないうちに書いておきますね…なにせ物忘れが激しい年なので…今のうちにです…僕のブログは完全に個人的な備忘録ですね!
お付き合い、ありがとう…
以前「ペンギンブック」というのがありました…大きさはタテ長で文庫本サイズ、
オレンジ色の元々はイギリスのペーパーバックのようなもので、東京では丸善に揃っていました…時々の有名なものから古典ものまで、原書は英語…
当然、僕には読めないからお目当ては、もっぱら漫画や絵ときものです…
でも背表紙だけでも読みましたよ、勉強になります。
音楽好きだったから、僕のお目当ては…ホッフヌングでした…
彼はオーケストラや演奏者を専門に、あれこれを面白おかしく描いた漫画で人気がありました…指揮者のいろんなポーズやら、その指揮者に恋するフルーティスト、はたまた毒殺を狙ってるオーボエ奏者…こんな毒気を含んでいるのもイギリスのユーモアの面白いところです…そのてんやわんやな想像力は、確かに退屈な演奏を聴きながら僕、あるいは大多数の聴衆が頭の中でオーケストラに抱いているものです…
ホフヌングはそんなことを漫画に描きました…音楽好きなら一読ムフフフとなる漫画です…あのフレンチホルンにはナゼ腕が入っているのか…とか?
この漫画が高じたんでしょう、「ホフヌング音楽祭」というのも開かれました…
そのLPレコードもありました…例えば、はじめにドアノッカーが聞きなれたリズムを刻みます…おもむろにドアがギイっと開いて鳴るのはベートーベンの「運命」です…
ベートーベン自身が標題に「運命はかく戸を叩く」と書いたことに由来するということです…たしか演奏はロンドンフィルで、ロイヤル・アルバート・ホールだったかな? イギリス人の本気度もハンパじゃありません…残念ながら僕のレコードはとっくに散逸しちゃって手元にないんですが…
演奏は万事がこの調子で楽しいです…ぜひ探してみてください…CDにはないと思います。
話は飛びます…あの「7年目の浮気」でマリリン・モンロー…有名な地下鉄写真です…を誘う中年男がムード用に…たしかラフマニノフを流します♪…一歩部屋に入った彼女が言います 「これ、クラッシックでしょ、わからないから、すぐわかったの」…アハハハハ…B・ワイルダー監督の脚本も面白い…クラシック・ファンも退屈な時はこんな心境…ホフヌングの漫画はこの辺りもぬかりません…♪
もう一人がセルウエル…マイナーなクラシックカー専門誌に、やたら正確なスケッチでロールスロイスやベントレーを描いていました…ホッフヌングのような直接的な笑いはないのですが…それでもなんとなく面白い、添えた短いキャプションは僕にも訳せました…「ペンギンブック」では、イギリスではどこにもある良家の子女のためのポニーの学校…ポニー=小さな馬の乗馬学校…小公女たちの物語なんですが、いろんな風俗描写が上手です…伝統の細密なペン画で、遠くのケヤキや厩舎、太った大人たちと意地悪な馬、元気で活発な子供たちが細密に描かれて見応えがあります…彼の絵には笑いの想像力が必要です…
ところで、当時の録音は各パートごとの音を聞きながら仕上げる今と違って、真ん中のマイクで拾う一発録音方式なので失敗が許されません…余談ですが、SP時代のストコフスキー盤の音が良かったというのは、今のような録音だったからだと言います…彼の先進性とも言えます…このストコフスキー、白髪をなびかせながら素手で指揮をしてカリスマな的な人気がありました…カラヤンのようです…有名なディアナ・ダービンの「オーケスラの少女」や「ファンタジア」でも演奏していますが、あのルイ・ヴイトンには彼の特製の机もあります…というお話はさておき…
当時人気があった、アメリカのスパイク・ジョーンズの音楽はこの一発式で録音されたというから大変です…日本でも「冗談音楽」といって三木トリローさんが有名です…その彼の演奏もポピュラー編とクラッシック編があります…それぞれの曲のタイトルに引っ掛けて内容を変幻自在に演奏します…楽団員も大忙しです…何しろ吹いたり、弾いたり、歌ったり、効果音もやって…しかもマイクに音を拾わせなきゃならないから大変です…
カレンがいた頃の「カーペンターズ」がライブの舞台でこれをやりましたが、目の前にずらっと自分の担当の楽器や効果音を並べて大忙しで演奏します…有名な「ウイリアムテル序曲」ではウガイから始まります…これもホンモノ…ガラガラガラペッペッ
これはCD化もされていますから、音楽好きなら聴いてみてください…先述のワイルダーといい、ユーモアの質のちがいです…これがきっとアメリカ的なのでしょう…
もっともこのころアメリカではギターのレス・ポールご夫婦は何本ものトラックをかぶせた多重録音をやっていました…
ご自宅に専用のスタジオがあったそうです…
閑話休題…「大序曲1812年」の使い方などイギリス人のユーモアは独特です…
この毒と皮肉を包んだ、ある意味で階級社会的な気取ったユーモアは彼らには独特の文化のようです…過去の小説やミステリーにも反映されているところを見るとジョンブルには不可欠なDNAなのでしょうね…また「個の戦い」でもスゴいのがイギリス人…!
よく言われますが、日本人にはこのユーモアのセンスがないようです!…
たしかに英語の言い回しにも多いようです…若者諸君、本当のグローバリズムを学ぶならユーモアのセンスも身につける必要がありそうです…なにを笑うか?の問題です…他人の身体的な揚げ足をとる笑いは最低です!
まずは手始めに漫画や小話の笑いをお勧めします…漫才ブームで笑いのセンスは僕たちの時代よりも、あなたたちは飛躍的に成長をしたようです…あとはその笑いが世界で通用するか?…そのためにも世界をもっともっと知る必要がありそうです…
ありがとう
ホフヌングもセルウエルも懐かしいと思ったら、僕たちは年とったということです…
ついでに日本橋の「丸善」と「ペンギンブック」…正しい男の子だったんですね!