こんにちは
東京地方また寒くなりました…今朝は朝から雪です(金曜日)…今日は湿った雪で、気温も少し高めで…大粒で落ちるのも溶けるのも早いです…これも春の淡雪…
だいぶ昔の映画ですが、たしかイギリス映画…あのフランスのミレーヌ・ドモンジョさんの作品に「上と下」…これはよく覚えてる…というのがありました…
ところはイギリスの田舎町…そこの一軒家にあれこれ事件があり…泊まり込みでやってきたのが見るからに品の良い老夫婦…その小さな町である夜音楽会があります…
演奏会が始まる…なにせ小さな町だから、音楽も通りまで聞こえる…巡回のおまわりさんだって鼻歌まじり…留守番を任された老夫婦、おもむろに階下の台所に定番の椅子に編み物のかごまで持ち出して…そのほかになぜか楽譜台にメトロノーム…カチカチ左右に首振る例のやつ…やがて響くのがチャイコフスキーの「大序曲1812年」…おまわりさんもこの曲に合わせてふんふんなんて巡回してる…やがて曲も終盤…編み物にはげむ老婦人のそばで旦那は譜面とメトロノームでテンポに集中…やがて曲に込められた大砲がドッカーンと大音響で鳴る…その瞬間、夫が両手に持った電極をくっつけると…ダイナマイトもドッカーン…で、ぽっかり空いた穴…そこはお隣の銀行の地下の金庫室…何回かの大砲の大音響に合わせるダイナマイトの音…そばを巡回のおまわりさんさえ、ドッカーン、ふんふん♪とノンキだから…誰も怪しまない…もちろん金庫破りは大成功!…というシーンがありました!
もちろんドモンジョ嬢の色っぽさでアレコレあるのですが、今も覚えているのはこのシーンだけ…
この「大序曲」の発想はあの灰色の脳みそを持ったエルキュール・ポワロにも登場しています…やはりこの音に合わせて金庫破りをしますが…こちらの方が年代的には映画よりも先かな?カラーだったから…となれば、映画のトリックはミステリーの女王アガサ・クリスティのやっぱり勝ちということです…
原曲はこの大砲を実際に使うことで有名な曲ですが…チャイコフスキー自身は書き込んでいないそうです…後から大砲を使うようになったそうです…この曲は初めロシア正教の賛美歌で厳かに始まります…そしてロシア民謡…やがてナポレオンとの戦いが始まります…ラ・マルセイエーズが流れるのはフランス軍を暗示します…クライマックスでなる大砲は戦いの勝利の兆し…
やがて「ロシア皇帝」…当時 の国歌が勇壮に鳴り響き…ラ・マルセイエーズはかき消されます…この曲はナポレオン軍を敗走させたロシアの勝利を記念する曲なのですが…まさに冬将軍の勝利です…この曲をトリックにすること自体アガサ・クリスティの脳はポワロ以上に灰色なんですね…さすがはミステリーの女王です…
さて僕がこの映画のこのシーンをよく覚えているというのも、ドモンジョさんの魅力のなせる技…美人で猫のようにしなやかな肢体はマセていた僕の憧れの女優さんだったからです…大砲のシーンを覚えているのは音楽好きだったからです…彼女も今ではイイ年のはず…
もう何年も前の夕張映画祭に来ましたね…日本が大好きだと言っていました…
あの頃のフランスの女優さん…「ヘッドライト」のフランソワーズ・アルヌール、ハリウッドにはない親近感と小柄な印象はモノクロ映画のせいもあるのでしょうが…
他にも原作の発禁騒ぎで有名な、日本版は伊藤整さん、どこがイケナイのかわからなかったのは、当時の僕の読解力不足でス。ワカるはずないか!…「チャタレイ夫人の恋人」のダニエル・ダリューや去年の暮れに亡くなった「夜の騎士道」のミシェール・モルガン…みんなキレイな女優さんばかりでした…中でもこのドモンジョさんは、特に親しみやすい美人でした…
でもこの「上と下」では彼女はたしか北欧出身だったかな…フランス人の彼女に敗走するラ・マルセイエーズは聞かせられないもんね…こんな風にイギリス人のユーモアのセンスはひとひねりあります…
ダニエル・ダリューさんは、お年を召されてもまだ現役…あのカトリーヌ・ドヌーブさんとも共演しています…そのドヌーブさんは最近はMe-Tooに噛み付いてます…
これもまたフランス女優の系譜でしょうか…懐かしいモノクロ映画が頭の中をよぎります…
同時にあの頃の甘すっぱい記憶も…まだ世界はずっと続くと思っていた少年でした!
ありがとう
これで思い出したイギリス人の話もありますが、それはまたのココロだァ…