こんにちは…
「シービスケット」つまりアメリカの海軍なんかに供される、海軍用の乾パンの名前です。こんなへんてこな名前の馬の物語です。
でもコレは実話だそうです!
詳しいことはウキペディアで調べるといいですが、この映画にもラブシーンなどのムリなところはありません。騎手に選ばれたトビー・マクガイアー、あのスパイダーマンがシービスケットに乗って紅葉の中を疾走するシーンに見ほれてしまいます。
人馬一体とよく言いますね。あるいは日本では「鞍上人なく、鞍下に馬なし…」とも言いますね。江戸の愛宕山の石段を上り下りした曲垣平九郎やヒヨドリの逆落としの源義経なんかが同じように馬乗りとしては有名ですが、当時の日本の馬はほとんどが脚の短い背も低い馬が多かったようです。
その分サラブレッドのシービスケットは背も高く、コンデションつくりも難しかったようです。これはサラブレットのような競走馬に共通のことで、こうした先祖からの血筋が重んじられるのはこの種類の馬にはついてまわる話のようで、調教師とのやりとりのなかでそんな話も出てきます。
クセのある調教師役をやっているのが渋い俳優のクリス・クーパー。
彼にも助けられたシービスケットは最後に大変な記録を競馬史に刻むのです。
そしてシービスケットのオーナーになるのがジェフ・ブリッジス!
彼は東部から西部へ移りそこで自転車屋を営みます。当時のアメリカは自転車よりもクルマがブーム。あることがきっかけで彼は自動車のディラーに転身、大物になりシービスケットのオーナーにもなります。
僕がこの映画に興味を持ったひとつにこの一瞬出てくる彼のいじるクルマ、つまりスタンレイというクルマです。映画の中ではこのクルマのエンジン部を彼が修理するところが出てきますが、このスタンレイというクルマは実はすごいクルマなんです。
スタンレイはその後のクルマたちとはちょっと変わったスタイルというかデザインをしていました。実はこのクルマ、20世紀の初め正確には19世紀の終わりですがその販売以来スチーム、つまり蒸気で走っていたのです。
今でこそやがて枯渇するガソリンのための代替えエネルギーとして、電池や水素ガス、それに蒸気が問題になっているわけですが、20世紀の初めにスタンレイはすでに蒸気を利用していたのです。
俗にスタンレイのゴキブリと呼ばれた、本当にゴキブリそっくりなスタンレイ車は当時の記録では信じられないような時速200キロ超を出しています。動力は蒸気だけ、それでも全販売車で過圧による爆発事故はなかったようでたいしたものです。
そしてこのブログを書きはじめてしばらく経ってから、今のような、つまりこのブログの装飾画面に出会ったということです。この装飾画面のクルマこそスタンレイ車のものなので、ビックリしてしまいました。この車種つまり写真にのっているのは1912年製のもの、たぶん単なるクラッシック・カーとして取り上げたのでしょうがこれこそスタンレイ!
ね、当時の他の他のクルマにくらべても変わったフロントをしているでしょう? ラジエターのないことに気がつきましたか?
やがてこの蒸気車も台頭して来たガソリン車には勝てずに1920年代にその姿を消したのですが、今でもクラシックカーのファンには人気の高いスタンレイ車です。
それから21世紀になってまたガソリンに取って代わるものとして、蒸気が日の目を浴びるのは何とも皮肉とも言えますね。
僕たちが生きてる間に蒸気のステーションは見ることが出来るんでしょうか?
「シービスケット」を見る楽しみは林の中を駆け抜ける馬の美しさと景色の溶けあいの見事さ!そしてスタンレイ車のアレコレを夢想するオモしろさでしょうか。
「シービスケット」…その馬体は彼の厩舎に今も彫刻に身を変えて飾られています。
でも彼の最期の地は、墓はオーナー一家は今でも秘密にしているそうです。
こんなにも愛され大事にされたシービスケット…またしばらくしたらこの映画を見るつもりです!